すっぴん



■■ 謎なウソ ■■
2001年12月20日(木)

今日は営業部長・営業事務の女の子・同僚と4人で飲みに行った。
この組み合わせで飲みに行くのは初めてだ。

部長はどうも、酔うとまぁ人の話を聞かずに延々喋る人のようだ。(営業事務の子の話によると、普段誰にも話を聞いて貰えないから嬉しかったんじゃないか?と言うことだった)
ベラベラと喋り続けるのはまぁ、アタシも似たような所があるから気にしないのだが、でっかい事を言ってみたり、自慢をしたり、秘密をバラしたりしていたので、きっと酔いが醒めたら恥ずかしくなったりするだろうなぁーなんてちょっと気の毒に思った。

部長の奥さんはお子さんが生まれる前まで、証券会社のバリバリ営業レディだったそうだ。
部長は、「そんな関係で俺は金融関係の知り合いが沢山いるんだ。だから色んな話を聞くよ〜。銀行ってのはねー、結構酷い所でねぇ.....略...って言ってたよ。」なんて感じでどこかで聞いた様な話をしていた。
延々とそんな話が続く中、”言ってたよ”が、その時だけ”読んだよ”に変わった。
私は根が意地悪なので、そう言うをは見逃すわけにいかなかった。
すかさず、『それって....もしかすると横田濱夫のはみ出し銀行マンシリーズじゃあないですか?』と聞いた。
一同沈黙。
サッと同僚の顔を見ると「駄目っ!駄目駄目!」と言いたげに首をふりふりしていた。
(ああ、又余計なこと言っちったぁ。気持ちよく喋らせておけば良かったか...)←心の声
ひとまず『あの人の本面白いですよねーーーー』と言ってみたところ、何かを吹っ切ったのか『そうそう!面白い!俺、あのシリーズ全部持っているよ』なんて感じで私以外の人に『貸してあげようか!貸してあげようか!』と言いまわり元気になっていた。

ああ良かった。また部長は元気になった。
その後も、「俺は別の会社の専務もやっているんだ」とか色んな事を言っていた記憶があるが、それにつっこむ事はやめておいた。

そんな感じだったけど、まぁ今日はそこそこ楽しかった。


帰りの地下鉄で、股をデーンと広げ、大きく場所をとっている男の子がいた。
丁度その男の子の隣が空いていたので座った。
するとその男の子、私が座った途端「チッ」なんて感じで舌打ちをしてきた。
自分が広く取っているから狭くなっているのに、アタシに舌打ちするなんて心外だわ。ムカッと来たので『混んでいるんだからー、ちゃんと座ったら?』と言う様な事を言ってみた。(正確には覚えていない)
すると彼、「チッ。誰に口聞いてんだよ」なんて舌をまわしながら言ってきた。
私は彼が誰なのかわからなかったので、『じゃあ、あなた?』と聞いた。
すると彼は無言になり、私をガッツリ睨んでいた。

中野坂上に到着すると、彼が立ち上がった。
振り向きざまになんか文句を言っていたが、『はぁ〜?』と人を小馬鹿にした様な笑顔でやりすごした。
電車を降りた途端、急に苛立ちが頂点に達したのか、『う゛ぉーーーーー!!』と叫びをあげながら地下鉄に蹴りを入れていた。
3度ほど蹴りを入れた後、彼は他のお客さんに押さえつけられていた。
押さえつけていた男性に向かい、窓越しに軽く会釈をした所で電車が動いた。

今思ったんだけど...
今日の帰りとかに又会ったらどうしよ。きゃっ
酒を飲んでいない時はチョット弱気だ。


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