酸性
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夜8時ごろから1時間程、ヘリコプターの音が全然やまなかった。交通事故か、警察が誰かを追いかけてるのかなと思っていたけど、それにしても1時間も同じ所を飛んでるなんて長すぎる。夫が近所の友達に「うるさいからヘリ止めてよ」と冗談で電話をしてやっと真相がわかった。反戦デモをしているらしいのだ。
アパートから1ブロックのところにあるサンタモニカ大通り。交差する通りもうちから1ブロック。つまりデモはすぐそこで行なわれているらしい。
早速夫と見に行った。サンタモニカ大通りは3.4ブロックほど閉鎖され、パトカーが何台も横付けされていた。
プラカードを持って叫んでる人たちは20人くらいだっただろうか。暴力的な行動に出ている訳でもなく、ただ戦争反対と叫んで歩いているだけなのに、道路を封鎖して警察が総動員している。警察の圧倒的な数がものものしいものにさせているけど、そこに警察がいなかったら雰囲気は全く違っていたはずの人数だった。
デモ隊は反対側の歩道を歩いていた。道のこっち側にいる、私達を含め多くの野次馬達はデモ隊が通り過ぎる間一緒に反戦を叫んだ。
車で5分程の場所に連邦ビルがあり、そこでは年中デモ隊が行進しているので、うちの前を行進していたのは、そこから枝分かれした人たちだったのかもしれない。
サンタモニカ大通りを西方向へ、デモ隊について行こうとしたら、警察に止められた。封鎖していて通してもらえない。夫が「この国には言論の自由はないぜ!」と叫んだり、警察が封鎖している場所を通ろうとしたりするので、情けなくもヒヤヒヤしてしまたった。
東方向へ歩いてみた。報道者からインタビューを受けている人が何人かいた。War is Not the Answerのステッカーを持っている人もいた。警察がなおも封鎖する通りの交通整理をしているのをぼぉーっと見ていたらケリーオズボーンに似た女の子が話し掛けてきた、「あなたもプロテスタント?」。「あ、あの家が近所で見に来て…。でももちろん戦争反対だよ!」
きっとあの警察の人の中にも、本当は戦争反対だけど、自分だってデモに参加したいけど、でも仕事だから封鎖している人もたくさんいるに違いないね、と帰り道に夫と話した。
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