酸性
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2002年09月12日(木) |
グランド・ゼロと言わない |
昨日は結局外出先に一日中いました。 詳しい事は言えませんが、いわゆるゲージツ家の人達と一緒にいたんですが。 いやー気さくでイイ人達ばかりでした。楽しかった。 っつか、気さく過ぎやしないか。心配になるほど気さくだったな。
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昨日は9月11日。アメリカでは至る所で記念式典が行われていたようですね。
夜少しテレビで見ました。嫌ですね…何が嫌って正直に言わせてもらいます。 アメリカのセンチメンタリズムがプンプンして嫌です。
とっても凄惨な出来事だったし、遺族の方の悲しみは計り知れないと思います。 心の底からそう思うのに、9月11日関連の番組は生理的に嫌い。
WTC跡地をグランド・ゼロって言いますよね。ある記事を読んだんです。アメリカの女性の方なんですけど、WTC跡地を グランド・ゼロって言うの止めようっていう運動をしている人です。グランド・ゼロって爆心地の事ですよね。広島と長崎はグランド・ゼロです。彼女曰く確かに9月11日の出来事は悲惨だけど、広島と長崎の悲惨さは比べものにならないと。広島や長崎では皮膚が溶け、骨が溶け、体そのものがなくなったんだと。だからWTC跡地を広島や長崎と一緒にしてはいけないと。
私は彼女の意見に深く感銘を受け、共感しました。アメリカでは広島や長崎の悲惨さを知らない人が多いと聞きます。たぶんグランド・ゼロだって何気に口にしてるのかも知れません。私は日本人としてWTCをグランド・ゼロって言わないと決めました。
もう一つの記事。WTCに勤務していて生還できた日本人の方のお話です。彼は今同じくテロに巻き込まれながらも生還出来てなおかつ「戦争には反対」という人たちのグループで反戦運動をしているのですが、非国民扱いされているそうです。よく「国のために死んだ」って言われてますが「国のために死んだんじゃない。国と国の争いに巻き込まれて死んだんだ」と記事に書かれていたのが印象的でした。本当にそうだと思うんです。
そしてもう一つの記事。やはり9月11日にWTCにいながら助かった方の話。彼はきっぱり「平和の為に戦争はすべき」と記事中で語っていました。アメリカへのテロ攻撃は断じて許さないのに、アメリカが正義の名を借りて戦争するのは賛成なんて私には到底理解出来ません。
「アメリカがどうして攻撃されたのか」-この核心そっちのけで9月11日が悲劇の日として語られてるように思えてならないんです。考えてみたら近い歴史の中で、アメリカが他の国と戦争するのにアメリカが戦地になったことない訳で。爆撃すれば血が出るというのは映画の中だけなのだよね。湾岸戦争だって空爆とかいって流れる映像はまるでTVゲームだったじゃない。
グローバリゼーションっつったって、西欧文化の広がりって感じだし。
私が頭おかしいのかなぁ。私みたいに思っている人っていないんだろうか。
私はイスラム教徒ではないけど、でもどっちが悪いで片付けられる事じゃないと思います。私が記念式典を直視できない理由って実は大きな問題ではないかな。
偉そうな事書いちゃったけど。小心者なので結構ドキドキですわ。ほんと、こんなこと言うと殺されかねないですよね。まじで。あるいは何か罪をでっちあげて逮捕されるかもな。第二次大戦中の日本どころの愛国洗脳じゃないよってに、今のアメリカ万歳的ムードって。
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