武ニュースDiary


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2013年01月13日(日) men's uno香港記事(上)

表紙になった香港版「men's uno」1月号の記事を久しぶりに日本語に……
早くも息切れしたので、2回に分けて。
(来年で20年、と言っているけど、今年のことですよね)



心のままに進む・金城武

戦い方は人によって違う。
金城武の場合、俳優としては、常にゆったりと小舟で行くがごとく――が、
彼のトレードマークとなっている。
どんなに複雑な映画であろうと、彼は最も熟練した英知に満ちた方法で解決する。
澄みきった心の状態を保つことで。

20年

私はかつてこう考えた。
どんな人間であろうと、1つのことに10年間精魂傾けるなら、
私の「10年ルール」では、そのことがなんであれ、脱帽すると。
もし、それが20年なら、もっと素晴らしい。
1つのことに10年の倍取り組めば、それはもう血肉となり思いも深いに違いない。
あるいはもう全て知り尽くした境地に達しているのではないか?

金城武の映画生活は、来年で20年になる。
彼をその世界に留まらせるのは何なのだろう? 脚本だろうか?
彼はこう答える。

「ああ、今年、いくつも脚本を読みましたけど、まだ何も決まっていません。
ぼくの会社に聞いた方がいいんじゃない?(笑)

彼はいたずらっぽく笑うと、ミステリアスな表情をした。
ならば未来でなく、過去のことを先に振り返ろう。

映画は人間だ、という言い方は確かに間違いではない。
映画のオープニングには、スクリーンにでかでかと「○○○作品」という文字が現れる。
映画は個人のものであり、
人と人との奥深い交流による職業であり仕事でもあるということが明らかだ。

あるいは、ウォン・カーウァイ、ジョン・ウー、そしてピーター・チャンは
いずれも金城武の映画人生の各時期において、
少なからぬ影響を与えた3人の巨匠であるかも知れないと思う。

まずは「恋する惑星」で彼を独自の目で見出だしたウォン・カーウァイから。
仕事は遅いがいい作品を作るウォン監督、
脚本なしでとるカーウァイ監督の映画に初めて出演した金城武にとっては、
一種の自由な創作と力発揮であった。

「『恋する惑星』に出演したことで、
映像創作と製作環境とのチームワークの大切さがどういうことか真に理解できた。
つまり、脚本が無かったことで、スタッフも僕自身も演技の過程と、
自由の無限な空間を楽しむことができたんです。
そのときから、映画に専念しようと考え始めました。
また、この映画によって、日本での仕事にも多くのチャンスをもらうことにもなりました。
ぼくにとって『恋する惑星』の影響は、
心理面でも仕事の上でも大きな変化をもたらしたんです」

歌手でデビューしたが、ウォン監督によって俳優として認められたことで、
彼は後に退けず、映画界で努力し、俳優としての仕事をしっかりやることになった。
以後、どんな映画に出演するかの基準を持つようになる。

「映画に出演する理由はいろいろありますが、監督が誰か、ストーリーと撮影チーム、
言い換えるなら、全体のパッケージでしょうね。
次にタイミングも重要で、ちょうどいいときに、合った脚本にめぐりあわなくちゃならない」

違う役をやることで、いろいろと変わっていけることも望んでいる。

「実はぼく自身も、どの役が一番気に入っているか言うのは難しいんです。
なぜかというと、さっき言ったように、ぼくは全体のパッケージがどうかが気になるので。
映画はチームの作品です。
こんなにたくさんやってきた役のどれが一番好きかなんて考えられない。
ぼくが言えるのは、撮影の過程でそのチームと一緒に作りだしたものと
作りだす過程が楽しいということだけです」 (続く)
(文・何漢聲)



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