武ニュースDiary


* このサイトはリンクフリーです。ご連絡はいりません。(下さっても結構です。^_^)
* 引用は、引用であるとわかる書き方なら、必ずしも引用元(ココ)を表示しなくても構いません。
* 携帯からのアドレスは、http://www.enpitu.ne.jp/m/v?id=23473 です。
* 下の検索窓(目次ページにもあり)からキーワードでDiaryの全記事が検索できます。
* バナーは世己さんから頂きました。
* Se inter ni estus samideanoj, kontaktu al mi. Mi elkore atendas vin, antauxdankon!


目次前の記事新しい日記


2010年05月07日(金) ニュースにちょこっと●「チャイナ・ドラゴン」の頃

もうDolphinさんがご紹介してくれていましたが、
ニュースがないので、ここにも。
ま、あまり期待していませんから、大々的な宣伝があってもなくても、
少なくともテレビCMは放映されるでしょうし、それで十分です。
この書き方だと、まだオープンにできない段階?(看板出てるけどね)
休暇の終わりについても、悟り状態です♪



金城武、某飲料のイメージキャラクターに
控え目路線堅持で表に現われたがらず


金城武はまもなく、ある有名飲料品ブランドと契約し、
そのイメージキャラクターを務めるという。
だが、他の芸能人がCM契約をするとなると、派手にやるのと違い、
金城武は依然として本来の控え目な態度を崩さず、大量露出や大がかりな宣伝攻勢を好まない。

少し前、主演の映画「変相黒侠(K-20 怪人二十面相・伝)」が大陸で公開されたが、
この映画には彼のアクションシーンがたくさんあり、
監督のジョン・ウーがそのアクションの優秀さを称賛したほどだった。
マネジャーは最近、金城武はアクション俳優の方向には決して進まない、
よい脚本がありさえすれば選んだ上で出演するが、目下はまだ休暇の状態である、と明かしている。
(網易娯楽 2010.5.6)



「チャイナ・ドラゴン」の頃  23:30

これもKIMIKOさんが発掘してくださった台湾のテレビの話。
蔡康永と小Sの「康熙来了」の1コーナーに朱延平監督と「チャイナ・ドラゴン」の主演女優・葉全真がゲスト出演しています。
多分当時の思い出がいろいろ話されて、金城武の話になったところから――。



  


蔡康永 監督、なぜ葉全真に金城武とコメディをやらせたんですか?
金城武は(コメディには)あまり合わないように見えますけど。

小S そうですよ。

朱延平 私はね、金城武は実は「チャイナ・ドラゴン」に出てから吹っ切れたと思うんだ。
彼はその前は10大面長の1人だっただろう、
四小天王だけど、一番表情が乏しくて、見かけも割に老けているし、だから……

小S (叫ぶ)すごくかっこいいじゃないですか〜!

 昔の話。四小天王のなかでは、ギャラが一番安かったんだよ。
簡単に言うとね、ジミー・リンはそのころには900万香港元になっていたが、
金城武はまだ30万台湾元だった。それで彼と6本映画を撮る契約をしたんだよ。
だが、彼にはこう言った、アイドルを……彼本人はかなり可笑しな人間だからね、
だからアイドルの顔をはぎ取れば、束縛のないのびのびした状態になれる。
さもないと、彼が出演したあの「報告班長3」で、
ジミー・リンと一緒に出て、空気にされてしまったようなことになる。
ジミー・リンは生き生きして愉快だ、君は無表情のままでそこにいる。
耐えられないだろう、と言ったんだ。
そこで彼を説得して、最初に撮ったシーンが、
今見た、爆発で全身よれよれになる、あれだったんだよ。
彼は事実、あのときから、生き生きした演技になったと思うね。

小S 彼はそのときから気が触れちゃったに違いないと思うわ(笑)

 気が触れた……そう、そう、気が触れるというのはいい演技ができるということだよ。

小S 俺の人生は終わった(笑)

 それで葉全真は、その金城武と共演していた時、
2人でおしゃべりなんかしたんですか?

 ほんの少しだけ。話はしたけど、少しです。だって、彼は変わっているから。

小S 撮影の合間は、隣でずっと自分のことをしてるんでしょう?

 ゲームをね。ずっとゲームしていたわ。

 彼と話をしたいと思わなかった?

 別によかったんです。というのは……遊ぶ相手は大勢いたから。
この2人の子役もすごく可愛いし。彼だけじゃなかったんですよ。
それと、彼は変わっていたので、
そのときはあえて近づこうとはしなかったというのもあります。

小S それで、彼のことを好きになったりとか
なんとかということは全然なかったのね?

 彼はあのころはまだ今みたいに、
四方に光を発散しているような感じじゃなかったんですよ。
それで、この人はすごく変わっているなと感じて、
何を考えているかわからないし、あまり近づこうとはしなかったんです。


ちょっと意外なのは、朱延平監督との仕事は、「恋する惑星」の後から始まっているってことです。
デビュー作が例の「ワンダーガールズ2」、次に「香港犯罪ファイル」、そして「恋する惑星」が来て、
この撮影終了と踵を接して「報告班長3」の撮影に入ります。
(2005年7月17日の項の冒頭参照)
朱監督との初仕事「中国龍」はその後なんですよね。

そういうことと、「恋する惑星」「天使の涙」のカメラマン、クリストファー・ドイルが
著書『Angel Talk』で語っていたこと、ちょっと長いけど引用すると――


する惑星」の撮影終了から「天使の涙」の撮影開始までには、すこし間があった。
タケシが一人前の「役者」になったのは、この仕切り直しのときだ。
以前の彼は、さほど特徴のない美青年だった。「ディーヴァ」の感じもちょっと……
そのころ印象をたずねられたら、私はそう答えていたかもしれない。
つまり、あのころのタケシは「迷える」アイドルだった。
どうすればいちばん手っとりばやかう絵になるか、
どうすればいちばんハンサムに映るか――そんなことを手探りしているアイドル。
だが、私は今度のタケシを見てびっくりした。
役者とは、「自分のイメージ」を守ったり「自分自身」をかばったりする存在ではなく、
自分を他人に「明け渡す」存在だ――その秘密を、彼はつかんでいた。
演技の核は「真実」にあり、映画づくりの核は「信頼」にある――
彼はどこかでこの事実に気づいたのだろう。


この翻訳は本当に上手ですね(芝山幹郎)。読むたびに感心してしまいます。
それはさておき、ドイルの言う武の根本的な変化、
それは「恋する惑星」から「天使の涙」の間の朱監督との仕事の期間に培われたのだとしたら、
ともすると「金城武の無駄遣い」とも見られがちな朱作品ですが、決してそうではなかったのかも。

「報告班長3」の後、「天使の涙」までに出演した作品は、たぶんこんな具合です。
「人魚伝説」「スクール・デイズ」「チャイナ・ドラゴン」(朱延平)、
「死角都市香港」「トラブルメーカー」(朱延平)



BBS   ネタバレDiary   11:20


前の記事あさかぜ |MAIL

My追加