武ニュースDiary


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2009年10月27日(火) VOGUE2008年12月号

赤壁戦記さんのブログで台湾ヴォーグ2008年12月号のメイキングページのご紹介があり(10月25日)、
そういえば、これが出た頃、メイキングを翻訳しようとして、わからないところに
いくつかぶつかって面倒になり、そのままにしていたな、というのを思い出しました。
そこで読み返してみたら、意外にわかったので、ご紹介します。
画像は赤壁さんブログでどうぞ。



ゆったり気ままな金城武

東京のVougeの撮影現場で、金城武は大きな子どものように、楽しそうに遊んでいた。
カメラを見つめる魅力あふれる表情の下には、実は童心がかくれている。


素顔の金城武は、実は彼が映画「赤壁」で演じた孔明と、とてもよく似た話し方をする。
いつも、出しぬけに口にする言葉は、聞いた当座は一瞬ポカンとしてしまうが、
ちょっと頭を転換すると、大笑いせずにはいられない。

スタジオ撮影方式から今回は離れ、
私たちは東京・六本木の高級住宅Executive Suiteで金城武を記録した。
何度も一緒に仕事をしたことのある昔馴染みのスタッフばかりで、
金城武は知らない人がなく、ほんのわずか、ハイになっている感じさえして、
この空間で自在にふるまっていた。
おそらく、今回の撮影を受け持ったカメラマン、Genkiの笑い声が実に特徴的だったからだろう、
撮影当日の金城武は、ことのほか、賑やかにふざけたい気分であるようだった。

私たちはGenkiのことを「元気坊や」とふざけて呼んだが、
彼は素敵な名前を持っていて、恩田玄生という。
父親は日本のベテラン写真家、恩田義則であるが、
たまたま父子とも、金城武と仕事をしたことがあるのだ。
現場での元気坊やはまるで多動児のように、
立ったと思えば中腰になり、また床に腹ばいになりといった具合で、
金城武がどこへ行こうと、彼のカメラはぴたりとついていく。

1つのカットを撮り終えて、ちょっと休憩と言ったくせに、
それで金城武がバルコニーに陽にあたりに出ると、元気坊やは突然カメラをつかんで飛び出し、
金城武に向かって、シャッターを切りまくるのである。
そのとき、金城武はやや呆気にとられ、傍らのスタッフに向かって
「彼は休憩と言わなかったっけ?」と言った。
拒否するのかと思ったが、なんと機嫌よく、制止することなく、
なんというか、「いいよ、遊んでやるよ」といった感じであった。

金城武の反撃は、撮影が続いているときに、不意に投げ出した一句だった。
「お父さんにそっくりだね」
元気坊やはあたかもスイッチを入れるとこうなると決まっているかのように、
たちまち大声でハハハと笑いだした。
同様のシーンが幾度も繰り返されたが、どのときも反応の仕方は例外なく同じだった。
それがそんなに笑うほどおかしいことなのかどうか、実はよくわからないのだけれど、
しかし、彼らが響かせる笑い声を聞いていると、こちらまで、気持が知らず知らず、軽くなってくる。
芸能界はとりとめもなくめまぐるしく変化し、新旧世代の交替が絶えない。
だが、金城武は一貫して独特な位置にあり、きわだっている。
なぜなら、金城武は1人だけだからだ。
(許麗玉・文/Vougue 2008年12月号)


本文の方は……気が向いたらいつか。



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