武ニュースDiary


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2008年06月22日(日) 「死神の精度」@「I-周刊」●ウー監督インタビュー@「壹周刊」●ケリー・チャンの話●「赤壁」撮影中の武のエピソード

「赤壁」の前売り開始で、今日劇場に行こうかとも思っていたのですが、
1週間の寝不足がたたり、10時起床。
だらだらしているうちに、時間はどんどん過ぎ、明日(もう今日ですが)に延期。
どうせ、休日出勤ですので、帰りに寄れたらいいな。

さて、ファン友達の肝いりで入手することのできたシンガポールの週刊誌、「I-Weekly」。
「死神の精度」について、いつも武に取材してくれる楊麗玲さんが、
なんと今回東京まで取材に来ていたとのこと。
そのときのレポです。
記者との質疑応答は省略。また、トークの内容は実際の日本語には合わせてありません。
原文にあるままを訳しました。ちょっと意味不明のところも(読解力のせいでしょうが)。
映画評については、また追ってアップ予定。


   
  また借り画像m(_ _)m  

金城武の旋風(原題です)

日本のマスコミはこう予言した――2008年は金城武の年になる。
中国語歴史大作「投名状」と「赤壁」が続いて日本に上陸する。
だが、真に重要なのは、6年間日本の芸能界を離れていた彼が
主役を張る日本映画「死神の精度」だ。
そして最近、スター女優松たか子と共演の「怪人二十面相・伝」の撮影を終えたばかり。
武旋風が再び日本を襲うだろう。


地球上でもっとも規律厳格な民族精神を目撃

ベストセラー小説の死神となり、次には誰もが知る変装上手の怪盗になる。
武は、その行動によって、日本復帰を世に宣言した。
日本語が不得手な私だが、東京に行き、
金城武の魅力が呼び起こす騒ぎをこの目で見てこようと決心した。

金城さんの日本での人気の高さを体感しないうち、
規律が厳格でいささかも疎かにしない日本精神をまずまのあたりにすることになった。

記者会見は、東京の最も壮観なガラス張り建築である、東京国際フォーラムで行われた。
ホールDでは、1時間前から受付が始まった。
最後列に大型のテレビカメラが並び、中間には記者席
、最前列が小型のデジタルカメラを手にしゃがむカメラマンだが、
その位置によって異なるワッペンを、全員が服の上に貼り付けている。
それぞれの場所は守らなければならない。
会場に入る前に、位置は適切に振り分けられていた。

12:56 司会者によるマスコミへのスケジュールの説明
13:00 出演者入場、挨拶
13:05 質疑応答開始
13:35 写真撮影
13:40 記者会見終了

いつ写真を撮っていいか(13:00から13:05までの5分間と正式の撮影の時間)、
撮影はどこからしていいか(携帯による撮影と、記者席からの撮影は禁止)、
質問の仕方(1人1問のみ)は、ルール通りで、時間厳守だ。
定められた境界線を越える者は誰もいない。
17歳でデビューし、35歳になってもなお、
「映画の撮影以外は、何もせず、芸能界の人間とは思われないほどシンプル」な武が、
どうして長年その居を日本に定めているのか、私はやっと理解した。
このような混乱のない世界が、彼には一番合っているのだ。

アジア芸能界のナンバー1オタク

記者会見は日曜日に行われたが、これは日本ではめったにない。
映画会社は、出演者がそろうのが大変難しく、やむをえなかったのだと説明した。
広報担当者もいろいろと心配をし、出席率が悪くなるのではと危ぶんでいた。
だが、数百人のマスコミで会場はいっぱいで、しゃがむ場所さえなく、
武が日本で、相変わらず強大な吸引力を持っていることを証明していた。

皆、映画の話だけをと言われれば、映画の話しかしなかった。本当である。
だから、彼は日本のマスコミを前にするとき、きっと一番自由であるのではないかと思う。

「撮影が終わったら仕事が終わったと思う。それで、自分の生活に戻る。臨時工みたいに」
彼はいつもそう言っている。
彼は芸能界のナンバー1オタクと思われている。

「家で本を読んだりDVDを見ているのが好きですが、旅行も好きですよ。
もし俳優になっていなかったら、旅行ガイドになっていたんじゃないかな。
あちこちに行けますからね。
ぼくはひどく内向的な人間なので、仕事が終わればすぐ家に帰る。
どこか行こうとは思わない……ネットゲームがなぜ面白いかって?
ネットに入ると、すごく遠くの友達ともネット上で同時に遊べる。
ゲームをしながらおしゃべりができます。
そこでは、知っている人とも、知らない人とも楽しく遊べます。
みんなぼくが誰かしらないし、僕を見にやってきて、取り囲み、
携帯で写真を撮る人もいません。
すぐに大勢の人と遊ぶことができます。
だから、外出するより、家でゲームをしていた方がいいと思うんです。
誰にも迷惑をかけなくてすむし」

映画の役の選択が、死神でなければ怪盗というような人間は、当然変わり者である。
一緒に仕事をした名監督や大スターも、誰も彼のことを理解できない。
アンディ・ラウは、彼のことをミステリアスな「宇宙からの客」と冗談を言い、
ピーター・チャンは、彼は芸能界で決して争ったり競ったりすることなく、
いくら引っ張っても動かないので損をしていると、惜しむ。

誰にもその人なりの生きていく道がある。
彼は仏を信じ、坐禅を組んで心の慰めを求めていると言われる。

「この仕事を始めたばかりのときは、とても悩みましたよ。
どうしてみんな自分のことを見るのだろう。
どうして自分のすることが、一々大勢の人に影響してしまうのだろう、とね。
すごく困惑して、人とつきあいたくないと思ったし、人にこうこうと説明もしたくなかった。
いっとき、ちょっと自分を閉ざしていましたね。
その後、高僧たちの哲学の話を聞きました。
例えば、このテーブルは、テーブルではないかもしれない、
自分がそれをどう見るかなのだ、とかね。
とても面白いし、なるほどと思った。
自分はどうしてこんなにバカだったんだろう? どうして考えなかったんだろう? と思い、
物事を別な角度でも見るようになりました。
でも、すぐにできるようになるのは無理で、時間が、年月がかかるし、
どんな人と出会うかにもよります。
年齢が行くにつれて、理解することも増え、
だんだんと心のバランスがとれるようになってきました」
彼には彼の小さな宇宙があるが、誰も理解しないし、顧みない。

本物のスター、注目の的

いよいよ武が登場した。
第一主演男優であり、当然のことながら拍手で迎えられた。
シンプルなダークスーツに白いシャツ、ふわふわの髪、
非常に日本式のかっこよさだ。
澄んだ目が前後上下左右をあちこちと観察し、
顔には相変わらず、あのお馴染みのはにかんだ表情があった。
そして、来た、まばゆい、輝く笑顔が。

「日本でまた演技できて、とてもうれしいです。
最近ずっと中国語映画の撮影で忙しかったし、
興味の持てる日本語の脚本に出合わないまま、長いこと経ってしまいました」
開会の言葉の後、彼は日本風に手を振り、うなずいて挨拶をした。

監督の筧昌也も主演女優の小西真奈美も、
武には一風変わったユーモア感があり、それが映画の雰囲気にぴったりだったと語った。
「金城武はユーモアのある人で、アイデアがいっぱいあり、
いつも監督にいい提案をしていました。
私と金城さんとの芝居では、いつも2人で工夫をし、
どう演じるか相談しながら、やりました。
ただ、どのアイデアも、監督に却下されたので、どんなのだったかよく覚えていません。
撮影現場では、いつも金城さんとたくらんで、監督にやってみせるという風でした」
日本の超かっこいい大スター福山雅治の噂の恋人である小西真奈美も、
彼に対しては絶賛だ。

記者会見の間中、武はずっと人々の話題の焦点だった。
映画の中で、このいい男の髪を洗う機会に恵まれた70歳のベテラン富司純子は、
女性たちにそれを謝ったと思えば、
もし、いつかその時が来たら、こんな素敵な死神に連れて行ってもらいたいと冗談を言う。
おかげで横にいる武は笑いっぱなしであった。

日本のファンの絶叫を間近に聞く

試写会はホールCで行われた。
3階席まである劇場は、華麗で豪華で、
我が国のエスプラネード・シアター・オン・ザ・ベイのコンサートホールに匹敵する。
観客は当然のことながら女性ファンが中心だ。
白い手袋をして映画の中の死神の姿になぞらえている者もいるし、
金城武の素敵な映画ポスターを掲げている者もいる。

14:30から14:50の間に出演者たちが登場し、挨拶をする。
彼らが登場する前、スタッフがまず台上に上がり、
俳優たちの代わりになって並び、ライトの位置を確認した。
会場からいくら笑いが起こっても、厳粛な面持ちを崩さなかった。
マスコミ席は前から3番目までで、挨拶時は撮影厳禁。
またもやきっちりと細かい説明がされる。

金城武が、ついに、登場した。
「死神役ですが、鎌を持ってもいないし、黒いマントを着てもいません。
これまで漫画で見たような死神とは全然違っていて、面白いです」
彼がちょっとしゃべるだけで、あちこちから大きな叫び声が上がり、会場がどよめく。

共演の村上淳はおどけた顔で、
「ぼくは金城くんのことをとてもいいと思っているし、とても好きなので、
共演できてとてもうれしい。
彼は本当に人を引き付ける力があり、魅力的」
と、武をまつりあげた。
金城さんは、ただただバツが悪く、笑いながら急いで前に出ては
しきりにお辞儀をし礼を言っていた。
老若男女、ことごとくひれ伏す、武の魅力の及ばぬところはない。
(楊麗玲・文/I-Weekly 2008.5.15号)



「壹周刊」のウー監督インタビューから

りんご系の週刊誌「壹周刊」第954期号がウー監督へのインタビューを掲載しています。
武がうるさくて監督を困らせたという話をどうしても織り込みたいという態度が気に入らないので
一部だけ、ちょっと興味深い問答だけを抜き書きです。
 

壹周刊 「赤壁」が目標とするマーケットは、アジアですか、それともアメリカですか?


ウー このような規模の大作だから、どのマーケットを失っても、元手が回収できない。
三国の登場人物は多く、ストーリーも複雑です。
中国人、日本人、それに韓国人までも三国の歴史についてはよく知っているし、
大体をつかんでいるので、
それ以外の国々の観客が求めるものに特に留意しました。
セリフは短く、扮装もそれぞれがわかりやすくしています。
しかし、物語が強調している義侠心と友情の尊重というものは、
世界どこでも根本は一致しており、誰でも共鳴できると思います。

                  

壹周刊 日本の俳優、中村獅童をキャスティングしたのは、ある種の妥協と言っていいのですか?

ウー そうですね、日本の映画会社が、興行を考えて日本人俳優を参加させるよう提案したのです。
しかし、それでも決定権は私にありますから。
三国志はアジアの様々な国でよく知られた物語ですから、
私が「赤壁」を撮るというニュースが伝わると、
すぐに多くの日本や韓国の俳優が興味を示してきました。
この映画は、国境を超えた友情を語るものですから、
私も、主演は必ずしも全員中国人でなければならないとは思っておらず、
第1稿では、曹操は渡辺謙の起用を考えていたくらいです。
ただ、最終的にスケジュールの調整がつかず、替えることになりましたが。
今の曹操役のチャン・フォンイーも、私がとてもいいと思う国内俳優です」



ケリー・チャンの話   21:20

You Tubeで見たのですが、アドレスを記憶してない。
後でわかったら、張ります。
先日、結婚を発表したケリー・チャンが、香港の「主播会客室」という香港の番組に出たとき、
質問されて、映画で共演した時の武のことを少し語っていますので、そこの部分だけ。
いつごろなのかなあ。
聞き手は男性です。



ケリー そのころ、私は北京語のアルバムを出したんですけど、
その中に「愛你愛的」という歌があって。
歌詞に「愛你愛的失去方向(方向を見失うほどあなたを愛して)」というところがあるの。
私は礼儀として新アルバムを彼に送ったんです。
彼はそれを聞き終わって、不意に質問したの、
「方向を見失うほど愛してみたことあるの?」って。

――急にそう聞いたの?

ケリー 私はちょっと考えて答えたの、ないわよって。
そしたら、彼は私をたたいたわよ(右手で大きくパーンと軽くたたく身振りをする)
で、思ったの、彼は本当はとてもロマンティックで感性豊かな人なんだなって。
絶対、そういう経験があるから、私に聞いたんだと思う。
彼はすごく感性の人だけど、私は理性的な方だから、
方向を見失うほど愛したことはないわ。

(中略)

――でも、金城武があなたに何を言おうと、
彼の魅力にはくらくらっとしたんじゃないですか?


ケリー そう?

――そうですよ。

ケリー あなたも、彼にはくらくらする?

――本当にハンサムですからね。

ケリー そう、すごくきれいな顔立ちしてるのよね。


冷静なケリー。この頃には、今の恋人がいたってことです。
でも、こんなケリーとは、武は気楽でやりやすかったのでは?
(「世界の涯てに」の頃はほとんど話をしなかったそうですが)




「赤壁」撮影中の武のエピソード

海外サイトで紹介してくれていた記事なんですが、
内容は、台湾のテレビによく出ている葉華という女優さんが「赤壁」に出演して、
それについて「FHM」という台湾の雑誌が彼女にインタビューしています。
金城武に触れたところがあるのですが、ちょっと前に聞いていた話と全然違う。
まあ、読んでみてください。



――「赤壁」であなたはトニー・レオン、金城武、チャン・チェンという3大いい男と出演したわけだけど、
この3人の中で誰が一番気さくでした?


 チャン・チェンだと思います。本当はトニー・レオンもいいのですが、ただ、彼は口数が少ない。
チャン・チェンの方がよく話してくれるので、より親しみやすい感じがします。
金城武とは直接一緒の芝居はなかったので、あまりよくわかりません。

――3人の中で性格のきついのは?

 みんな穏やかな人でしたよ。

――3人の内で映画に対して一番厳しく要求をしていたのは誰ですか?

 金城武が自分自身に高いものを求めていましたね。それで、やり直しをいつも頼んでいました。
監督に、今のシーンはもっとうまくやれると思うと、よく言ってました。

(中略)

――撮影やリハーサルや台詞の練習のとき以外で、彼ら3人があなたと話すことはありました?


 お互い挨拶はもちろんしました。
世間話もたまにはありましたけど、大体は仕事関係のことのおしゃべりです。

――ツーショットやサインを頼んだことがありますか? みんな承知してくれましたか?

 ツーショットは撮りました。応じてくれました。
サインは頼みませんでした。写真があれば十分です。永久保存できますから。

――撮影を終えて、どの大スターに対する見方が一番変わりましたか?

 金城武です。彼が最初のころ出ていた映画は、お笑い物でしたから、
その頃はあまり印象に残っていなかったんです。
今回彼を見て、すごく変わって成熟したなあと思いました。
彼のことを、なんでも監督のいう通りにやる人だとずっと思っていたんです。
でも、違いました。自分に要求するレベルがすごく高いんです。
1テイク終えるとすぐモニターのところに行ってカメラマンに見せてもらっていました。
どこかよくないと思うと、すぐ監督のところに行き、もう1回やってもらえないかと話していましたよ。
FHM 2008.6.10号


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