武ニュースDiary


* このサイトはリンクフリーです。ご連絡はいりません。(下さっても結構です。^_^)
* 引用は、引用であるとわかる書き方なら、必ずしも引用元(ココ)を表示しなくても構いません。
* 携帯からのアドレスは、http://www.enpitu.ne.jp/m/v?id=23473 です。
* 下の検索窓(目次ページにもあり)からキーワードでDiaryの全記事が検索できます。
* バナーは世己さんから頂きました。
* Se inter ni estus samideanoj, kontaktu al mi. Mi elkore atendas vin, antauxdankon!


目次前の記事新しい日記


2007年09月18日(火) 「投名状」エントリー取りやめ

昨日のニュース、正式にエントリーを取り下げたそうです。

ち早くオスカー外国語映画賞参戦を表明した「投名状」が、
出資者間の意見の調整がつかず、昨日、正式にエントリーしないことを発表した。
「投名状」の取り下げにより、英皇電影は昨日、
香港映画としてオスカーにエントリーする予定であった「太陽照常昇起」を、
内地映画として申請する考えのあることを明かした。

寰亜電影はオスカーエントリーを諦めた

本紙は、昨日、「投名状」の出資会社の1つである寰亜電影に電話で問い合わせた。
映画の宣伝責任者である王女史は、数日間の論議の後、
「投名状」は来年のオスカー外国語映画賞エントリーを既に放棄したと語った。
女史は言葉を濁しつつ、アメリカの出資者が強く反対したため、
中国側が譲歩することになったと話した。
オスカーエントリーは放棄したが、そのことで興行成績に影響はない、
主演のジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武、シュー・ジンレイらは
いずれも大きな集客力を持ち、ピーター・チャン監督の力も高く評価されているから、
と出資会社は言明している。

この件について、内地で「投名状」のポストプロダクションに日夜邁進している
ピーター・チャンに話を聞いた。
監督は、エントリーについて、自分も決断したが、
「決断の内容は今はまだ明らかにするのは差し障りがある。
数日後には応えられるだろう」と言う。
詳しい事情は明かさないものの、ピーター・チャンは、出資者間に
「投名状」のエントリーについて意見の食い違いがあることを認めている。
また、12月13日の内地公開は変わらない、
中国とアメリカでは同じ版を上映するとも明かした。
「中・米版は同じものだ。この映画は観客制限には引っかからないから」

アメリカ側出資者、各賞へのチャンスを手放せず

「投名状」は、今年最も早くオスカーエントリーを表明した中国語大作であったが、
その決定は全ての出資者の同意を得ていなかった。
「投名状」には内地と香港の出資会社の外、ハリウッドの出資会社もある
――モーガン=チャン・フィルムズである。
そしてエントリーに関しては、モーガン=チャン・フィルムズの責任者
アンドレ・モーガンが全てを統括していたのだった。

今年8月、中国側出資者が初めてエントリーの意向をモーガンに伝えたとき、
すぐさま反対に遭った。
アンドレ・モーガンの考えはこうである。
大作中国語映画として、「投名状」はハリウッドの注目も呼んでおり、
来年初めにはアメリカの主要映画チェーンで上映される。
となれば自動的にオスカー候補となりうるので、
来年の外国語映画賞のエントリーに間に合わせるために
再来年、各賞をねらう機会を逸する必要は全然ない、
というのは、オスカーの規定により、1作品につき、
エントリー資格は1回しか与えられないからだ。

アンドレ・モーガンの理由から考えると、
アメリカの出資者の方がより大きな野心を持っており、
オスカーの一般の賞を狙うことが最終目標だということだ。
しかし、「投名状」は来年初めでないと、アメリカでは上映されない。
たとえ、ノミネートされたとしても、再来年のオスカーでしかない。
その頃は、中国での公開から1年も経っており、
オスカーという材料も興行成績にはもはや何の足しにもならない。
また、中国での公開は今年年末なので、今こそが宣伝のカギとなる時期である。
だから中国側出資者は、オスカーエントリーは
この映画にとって絶好の宣伝材料となると考えているのだ。
最近、中・米双方は何度も激しい討論を繰り返したが、
結局、中国側の譲歩に終わった。
(信息時報 2007.9.18)


BBS  ネタバレDiary   19:20


前の記事あさかぜ |MAIL

My追加