武ニュースDiary


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目次前の記事新しい日記


2007年07月22日(日) キネ旬最新号(24日更新)

昨日は映画雑誌をぱらぱら見て「スクリーン」を購入しました。
「ロードショー」も載っていたけど、半ページで、内容も新味はないから、保留。
「キネマ旬報」8月上旬号、武のインタビューは1ページ載っていたのですが、
星取表の評価にむかついて、金を払う気になれず、見送り。

もちろん、見る人によって評価の違うのは承知です。
でも、作品の持つ良さを全然くみとらない評語にビックリしました。
1、2の評価ばかりって、なんですか。

ちょうど隣の欄が「西遊記」で1と2ばかり。
それとそっくり同じ。
え、そーなんですか!?

期待値より低かったからなのかどうか知りませんが、
映画の質の評価はきちんとしなきゃいけないと思うんです。
わかりやすい★取り形式にしているのは、読者に対して
これから観ようというときの参考にしてください、ということでしょう。

好き嫌いとは別に、その映画を支えるクォリティというのは
厳然としてあるわけで、そんなの打っちゃっておいて、
十把一絡げにこんなの見なくていいよ、と言う。
こういうことが、一体映画のためになるんでしょうか?

一般人なら結構です。賛成はしないけど。
仮にもそれでメシ食ってる人でしょ。
映画に対する愛情があって、日本の映画の状況を、
作る側も観る側も含めて、全体としてレベルアップしていこうと考えたら、
こういうやり方をしちゃいけないんじゃないですか。

「西遊記」が楽しい人もいる、しかし、それは別の問題。
批評という行為の中で、ある峻別をしなかったら、
批評そのものが成り立たないはずです。
そのことに、腹が立ってなりませんでした。

(それに他の俳優と比較して、酒飲み演技がまだ青い、って……。
阿邦は青いんですよ。)

実はこの映画、台湾で初めて観て、暴力描写に弱い私は、
日本に来ても何回通えるかな……と自信がなかったのです。
が、試写会お誘い受けたから、あるいは初日は行かなきゃ……と
ポツポツ続けているうちに、
これは、何度か繰り返して見るのに耐えるし、
そのほうが面白さがわかってくる映画なのかもと思うようになり、
次を観るのを楽しみに感じるようになりました。
(犯罪シーンは薄目状態ですが)
例えば緩いように見える伏線も、自分が気がつかなかっただけで、
すべて収拾がついているのです。
思っていた以上に練られた脚本のようです。

いとうせいこうが「傷だらけの男たち」を見て、短いけれどブログでこう書いていました。

『インファナル・アフェア』の世界観をそのままたたえて、さらに内面に踏み込んだような内容。余計な説明を一切せずに進む点で、香港のこの手の映画は実に成熟している。
 何回も観ないと、本当のよさがわからないような作品で、実際DVDになったら俺は必ず買うだろう。
 金城武の演技はもちろんのこと、芝居の腹が重要なトニー・レオンを観るためだけにでも、劇場に足を運ぶべき。


こちらの方が聞くべき意見だと思いますね。
映画評論家なるものが、どれだけたくさんの映画を次々と見て感性がすれていようと、
基本姿勢を間違っちゃいけないです。


BBS  ネタバレDiary  13:45


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