武ニュースDiary


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2007年01月08日(月) 台北で見た「傷城」

見てきました、「傷城」。
いつもは1回だけでは細部までつかみきれないので、2回見るところ、
今回1回しか見ず、しかも広東語なので、字幕だけが頼りのため、
良かったとかどうとか、実は、あまり言えないのです。
でも、製作チームが、得意な分野で、たくみに語っているなという感じがして、
面白い表現法もあり、職人芸といってもいい、安心感があります。
ハラハラドキドキ、それに笑いもちゃんとまじえ、
冒頭からスムーズに映画に入っていけます。
単純なサスペンス物というより、
あちらの言葉で言う「文芸映画」としても観られるなと感じました。
独特の雰囲気を持つ映画です。

お目当ての金城さんは、先に見た人が
「演技が自然だった」と言っていた意味がわかりました。
酔っ払いの演技ひとつとっても、演技している感じでなく、
本当にアルコールが入っていそう。
いや、実際に飲んでいたということですが、酔っ払っているはずはないので、
何の違和感もない立派な演技でした。

で、どのシーンもかっこいいんです!
そのかっこよさというのは「リターナー」のかっこよさとはまた違う。
飲んだくれになる前の警官時代はビジュアル的に素敵なんですが
(写真よりずっと良かったです)、
アル中になってからは、その人物の様々な面を感じさせて、すごく魅力があるんですよ。
ちょっと一口で言いにくい。
ほんとによれよれの飲んだくれなのに。

「如果・愛」で演技が絶賛されたけれど、「傷城」を見て、
金城武は本当にステップアップしたんだな、と、
安心して見られるいい俳優になったなと感じました。
すごく嬉しかったですね。
今回も、やはり、その「目」が強く心を打ったシーンがいくつかありました。
でも、何を言ってもネタバレになりそうなので、ネタバレDiaryの方に譲ります。

トニー・レオンとの演技対決みたいにマスコミでは煽られていたし、
実際、2人の男優の組み合わせ、ぶつかり合いが
この映画の魅力の1つでもあるのですが、とにかく、役のタイプが全然違い、
それぞれに良くて、映画の要求に十二分に応えていたと思います。

迷った末に1度だけでやめたのは、1つにはやはり怖いシーンも多く
(といっても、私が近年、そういう映画は全然見ていないからで、
一緒に見た娘は、あんなの、全然平気と言ってましたが)、
少々疲れ、続けてまた見るエネルギーがあるかしらと自信がなかったのが1つ。

もう1つの理由は、前回「如果・愛」のときもそうだったのですが、
しっかり作られ、印象深く、そして余韻を残す作品なので、
続けて翌日また見るのはもったいない感じもしたからです。
わからないなりに、心の中でかみしめてもう少し味わいたい、そんな気がしました。

そのかわり、夜は娘と、あれはどういうことだったのかとか、あれこれ話し合い、
翌日は一緒に見た現地暮らしの友人と話をし、十分楽しめた気がします。
DVDが出たら、もう1度味わいたいと思います。



クリスマスツリーのイルミネーションや飾りは、
クリスマスを過ぎても、かなり長いことどこでも残っています。(信義影城にて)




バスは少ないと聞いていましたが、ホテルの窓からかろうじてキャッチ!(台北駅前)
あと2回ほど、後ろがM'sの広告になっているのを発見。
これはきれいに撮れませんでした。



次の日、二二八紀念館を見学。
台北駅から歩いてそんなにかかりません。
228というのは、戦後、日本に代わって入ってきた国民党の
あまりの所業に耐えかねた台湾人が、
闇タバコtの取締り中に起きた出来事をきっかけに、全土で暴動を起こした日で、
その後すさまじい弾圧を引き起こしました。
李登輝によって戒厳令が解除され、民主化が進んだことで、
タブーだった228の犠牲者を悼み、事実を歴史に残すために作られた施設です。

ちょうど行ったとき、ボランティアのガイドの人がいて、
終戦時、師範学校卒業間際だったというおじいさんが、日本語でずうっと解説してくれました。
2時間近く、体験者による解説で様々な資料を見ることが出来て、
本では読んでいたけれど、私たちが全然知らない間、
台湾がたどった苦しい道を少しかもしれませんが感じ取ることができました。

映画は1回だったけど、3日間の行程としては実りありました。
おいしいものも食べられたし、おみやげも買えたし。

ネットからも離れられ、よく歩いた健康的な生活でした。(^^)
帰宅してからは、「傷城」関係の記事をひたすら読んでいます。
夏、何月かわからないけれど、公開されたら、日本語字幕のを観に行って、
みんなと語れるのが本当に待ち遠しい気持ちです。


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