武ニュースDiary


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2006年01月07日(土) 「如果・愛」を見ました

これまで正月に旅行というものをしたことはなかったのに、
今回は「如果・愛」のためだけの台北行き。
本当は映画館に入り浸りになりたかったけれど、
娘がついてくるということで、2回見られたらOKということで出かけました。
でも、結果的に言うと、2回で充分だったと思います。

それは映画が面白くなかったからではなく、
反対に、丁寧に見たい上質の作品だったから。

えーと、これは台北駅構内にあった看板です。
行列していたのはこれかしら? → 看板


1回目はMRTの忠孝復興駅から歩いて15分の微風広場(Breeze Center)という
ファッションビルの上にある国賓影城で7:20の回を
現地で働いている友人と娘と3人で見ました。
非常に精緻に作られた映画という印象でした。
冒頭から引き込まれていきます。

何を言ってもネタバレになってしまいそうですが、
立派なミュージカル映画じゃないかと思いました。
もちろん、歌と踊りを見せるのが目的ではなく、
監督の言うとおり、恋愛映画であり、その表現方法として歌と踊りを
導入しているのですが、音楽も画面もすごくいいです。
見終わった後は、音楽が頭の中をエンドレスで鳴っています。

緻密でスリルがあって、描いている内容と同じように複雑ですが、
台湾の観客は、すごく良くついていっているように感じました。

まさにショットの積み重ね、シーンの切り換えで話を紡いでいくので、
そのショットごとのセリフがよく理解できないと、難しく感じるかと思います。
だから、DVDやVCDが入手できたとしても、
日本語字幕版が上映されるまでは我慢して、
一気に見ることをおすすめしたい気持ちです。

もちろん、私も字幕を追うのに精一杯。
中国語がよく意味がとれないと、英語字幕に急いで目をやるという調子ですから、
うっかりすると画面がお留守になり……

そんな具合であっても、1回見たあとは、すぐまた次を見るのでなく、
もう少し自分の中で整理したい、発酵させたいという気持ちを
起こさせる、深いものを持った映画でした。
今回は1回にしておこうかなと考えたぐらい。
でも、意味が充分取れないままでは、発酵もできないので、
映画の後、夕食に火鍋を堪能して夜中過ぎにホテルに戻った後、
眠さをこらえ、持って行った「写真小説・如果・愛」に全部目を通し、
わからなかったところを確認して、次の日に臨みました。

翌日は、市政府駅から歩いてこれも15分ほどのワーナー(華納威秀影城)の
4:30の回に。
なぜワーナーに行ったかというと、
ここは関連グッズのある可能性が非常に高いからです。
03年に「ターンレフト、ターンライト」をワーナーで見たとき、
武とジジの写真入りポップコーンの箱とコップを購入して
嬉しかったのに味をしめ、今回もと、ここにしました。

予想はあたり!
チケットの他に、249元出すと、武とジョウ・シュンの写真が印刷された
大きい紙箱にポップコーンをどっさり入れてくれ、
やはり写真の印刷された紙コップ入りドリンク2つがつきます。
さらに今回は、卓上カレンダーとポスターのおまけもありました。

ただ、台湾では(香港も?)これも多分1週間ぐらいで
次の大作の宣伝物に変わってしまい、おととし「LOVERS」を観に行った時は、
公開10日後ぐらいだったのに、看板もほとんどなく、チラシもなく、
非常に寂しかったので、今回は早く行きたかったわけです。

ワーナーは巨大なシネコンで、10いくつの部屋がびっしり並んで上映しているので、
「如果・愛」も、1時間ごとにどこかで見られるのです。
吹き抜けになっているところと、2階の内側の様子です。→ これこれ

他の映画館より値段は少し高いけれど、設備はいいし、おまけはあるし、
それに、エンドクレジットもちゃんと流してくれます。
もっとも、最後までクレジットを見ている人は、日本人だけかも知れませんけど。
国賓ではクレジットまで流してくれたけど、明かりがついてしまいました。
友人は、これはいい方で、
たいてい途中で切られると言ってました。

復習後の2回目の鑑賞ですが、シーンの意味が前よりわかるので、
その分、もっと中身に入ることが出来た気がします。
最後の方では、思わずうるっとしました。
でも、後味はいいです。
大陸のファンが「もう4回見ました! 毎回泣いています」と
メールに書いてきていたけれど、何だかわかります。

そもそものお目当ての武は――
「如果・愛」の画面には、金城武の姿はなく、
いたのは林見東だけでした。
林見東という人がいました。
その人の心に寄り添って、近づこうとして映画を見ていました。
彼がプレミアで、映画が「真」で、ジョウ・シュンも「真」だったと
言っていたように、林見東も「真」でした。

それは、言葉がわからなくても、わかるんです。

チ・ジニの役は、最初アンディ・ラウにオファーが行ったらしいですが、
私はアンディじゃなくて良かったのじゃないかと思いました。
ジニさんは、目立ちすぎず(存在を主張しすぎず)、
でも、きちんと役割を果たして、
温かさとちょっとおかしい感じを添えていて、良かったですよ。

DVDがもう手に入りますが、そしてデラックス版なら
一応押さえておくと思いますが、
日本で上映されるまでは、見ないでおきたいです。
武見たさに中途半端に何度も見てしまわないで、
日本語で全体を一気に味わいたい、それまで、とっておきたい気がしています。

そして、もう雑誌や新聞のネタバレを気にしなくていいのもうれしいので、
良い記事を選んで、ネタバレDiaryに少しずつアップしたいと思います。
映画を既にご覧になった方は、どうぞいらして、書き込みしてください。

日本公開の期日が明らかにされず、じりじりするところですが、
もしも、去年新宿で撮影があったのが、この映画関連なら、
春ごろの雑誌記事だったということですから、
もう少しの辛抱ですよね。


BBS  ネタバレDiary  23:50


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