武ニュースDiary


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目次前の記事新しい日記


2006年01月01日(日) 台湾で十大映画の1位に

明けましておめでとうございます。
すぐに閉鎖する臨時の場所として、2003年1月10日にこのDiaryを始めてから、
事情の変化で続けることとなり、あっというまに3年が経ってしまいました。
目次を見ると、3年間、こういうことをし続けてきたのかと、我ながら言葉を失います。
しかし、この3年の間も、金城武さんは、その魅力を日々更新し、少しも飽きさせてくれません。
先のことはわかりませんが、私もまだしばらく、この生活を続けるのでしょう。
今年もどうかよろしくお願いいたします。

さて、元日ですので、景気のいいお話を。



「如果・愛」、10大中国語映画のトップに
公開初日の興行成績は100万を突破


「如果・愛」の、正式公開後の興行成績は、
一昨日(先週金曜日)、台北市で120万元、
1週間では550万から600万元になると予測され、
「台北市での総収入3000万元」の好成績達成が見込まれている。

年末年始映画は国内外の強力作品の混戦となり、
「如果・愛」は、同じ中国語映画の「無極」の挑戦を受けねばならないだけでなく、
ハリウッドの大作「キングコング」「ナルニア」の攻勢にも対抗しなければならないが、
先々週末の「優先上映」を経て、上々の反応が伝えられている。(後略)
(聯合報 2006.1.1)


観客の反応が非常に良いだけでなく……と記事は続きますが、
より詳しい大公報(香港)の方で。



台湾の映画評論家協会、「10大映画」を選出
「如果・愛」が中国語映画のトップに


台湾の中国映画評論家協会は昨日、年次総会を開き、
2005年10大中外映画を選出した。
また台北市の長春戯院では今月14日から、それに合わせて
「10大中外映画回顧展」を開催、
公開時に見逃した映画ファンのための上映を行う。

10大中国語映画は、上位から順に、第1位が「如果・愛」。
選評は「比類なく華麗なミュージカル大作。
出色の人物造型と流暢な音楽表現が、この映画を国際的水準にまで高めている」
第2位「黒社会」。
選評は「政治的寓意を含む香港マフィアの叙事詩映画。
アクションでなくドラマを積み重ねて血なまぐさく緊張した雰囲気を造り上げている。
映像の風格は強烈」
第3位が「可可西里」。
千票「荒漠たる大地に、真実で人を慟哭させる映像はいつまでも忘れられない」
第4位から10位は、順に「最好的時光」(ホウ・シャオシエン)、
「翻滾ロ巴! 男孩」「天下無賊」「海南鶏飯」「無極」「殺破狼」「愛・面子」であった。
(大公報 2006.1.1)


中国語映画10本、外国映画10本です。
同じく今日の民生報(台湾)に出た、「如果・愛」についての記事。


国語映画では初めての、ロマンティック恋愛ミュージカル大作
「如果・愛」の一番の見どころは、
金城武演じる10年間抱え続けたひたむきな恋心を除けば、
インド、ボリウッドの名舞踊師ファラ・カーンが振り付けを担当していることと、
歌の神様ジャッキー・チュンの賛嘆すべき歌唱である。

監督のピーター・チャンが5年の時をかけ、
ついに作り上げたミュージカル映画には、
全部で7つの大がかりなミュージカルシーンがあり、すべて「劇中劇」で語られる。
その中の1つ「十字街頭」は、主人公の男女のなれそめを描くもので、
1930〜40年代の上海の華やかさを展開してみせる。
100万元をかけて、裏町のセットを建造、
また、プロのダンサーを50人以上も使い、
群舞シーンの振り付けだけに3週間あまりを費やした。

劇中のヒロイン、ジョウ・シュンは、わざわざダンス教師のもとで、
半年間、厳しいダンスのレッスンを積んだだけでなく、
スリットの深く入った中国服で胸を大きく開け、
妖艶な装いは、これまでの清純なイメージとは全く別物だ。
小柄な彼女だが、全力で踊り、荒々しさ狂おしさを発散して素晴らしい。

金城武は映画の中では愛の桎梏にとらわれ、
10年間苦しみをなめ続けた大スターに扮する。
昔の恋人に再会したとき、相手はなんと自分のことを忘れてしまっているのを知り、
あらゆる恨みと報復の思いが湧きあがる。

金城武は今回、10年前と10年後の役の心情と造型の演じわけ、
さらに愛への甘さ切なさ苦さなどの思いの表現が実に的確で、
ことに、ひたむきな愛の演技はきめ細かく、感動させる。
また、美しい男が雪景色の中、長年の愛に涙を流すシーンは、
ファンにとっては最も心痛むものだろう。

ピーター・チャン監督は、この作品の後、もうどんな恋愛ものも撮れないと、
本当にそう感じていると語った。
彼の愛に対する考え方、感じ方はすべて、
金城武、ジャッキー・チュン、ジョウ・シュンら3人の関わりの内に語りつくしたという。

また、チ・ジニ演じる天使の役は、人生に多くの味わいを付け加えるものである。
観客は踊りを見、歌を聴き、劇中の3人の愛の激しさと、苦しみ、
心残りと疑いや恨みの昇華を感じとり、
最後には、人生の道理を悟ったような思いになるのであるから、
チケット代の元はとれるし、見た甲斐があるというものだ。
(民生報 2006.1.1)


最後は大陸の江南時報。
今年のお正月映画を全部見たという筆者が、短評を書いています。
「如果・愛」の部分だけ抜き書き。


果・愛」は、もともとは見ないつもりだったのだが、
アメリカの「TIME」が誉めていたので行ってみた。
正午ごろの回だったが、思いがけなく10人近くの観客がいて、
みな既婚女性のようだった。
さては、みな良い男の金城武が目当てなのだろう。

見終わって、一言で言うと、とても面白かった。
金城武だけでなく、物語、構成、撮影に至るまですべて、とても良かった。
特に金城武だ。
「恋する惑星」から「如果・愛」までの彼の成長がはっきりと見てとれたし、
実際、目で演技のできる良い俳優である。
もちろん、もし、派手でにぎやかなものが見たいだけだったら、
絶対別のものに投資しなさい。
心ではわかるが、言葉にはできないものが多いからだ。
(江南時報 2006.1.1)


台湾の友人は、武は来年の金馬奨で絶対ノミネートされると言っていましたが、
可能性ありそうですね。もちろん作品自体も。
まだまだ先の楽しみ1つ。



BBS  ネタバレDiary  17:00


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