武ニュースDiary


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2004年09月20日(月) 「FIRST」のインタビュー

映画を楽しむのにいっぱいで、更新こんなにさぼってました。
紹介したいものはみんな長いし……
これはシンガポールの映画雑誌「FIRST」の
「LOVERS」特集の中から。インタビューを載せています。
内容的には目新しいものではありませんが、
シンガポールのものだというのと、ちょっとジョークなど口走ってますので。

金城武

彫刻のようなその美貌と、少年のような魅力は、人の目を楽しませる。
チャン・ツーイーが恋に落ちてしまうのも無理はない。
そして彼もまた彼女を好きになったあまり、共にいることを望んで、
任務をかえりみず、忠誠を捨てるのである。

トロイのヘレンのように、彼の容貌は大船団を出航させる
――今風に言えば、無数の商品と映画を世に送り出す。
かつて、15歳で芸能界入りして以来、金城武は無数の商品を売り込んできた。
ハンバーガーからチョコレートまで、洗顔剤からヘア・スプレーまで、
携帯電話から石油まで、そして車から飛行機まで。

彼はまた27以上の映画とテレビシリーズで主役を演じてきた。
これらすべてが様々な地域にわたっている。
広東語、日本語、北京語を流暢にあやつる能力のおかげで、
この驚くべきゴージャスな男は、
アジアのマーケットと映画産業をやすやすと股にかけ、
至るところからオファーの殺到する名士となった。

このプラダとソニー・エリクソンのイメージキャラクターには、
彼をモデルにしたコンピューターゲームさえ存在する(鬼武者)。
モデルであるだけでなく、豊かなバリトンを提供し、
才能あふれる31歳はボスキャラのデザインまで手がけているのだ。

金城は常に主役を演じてきた。
唯一の端役は、これまでのところ、
デビュー映画、チン・シウトンとジョニー・トーの「ワンダーガールズ2」で演じた、
ベテラン女優マギー・チャン、アニタ・ムイ、
ミシェール・ヨーの敵となる宗教者役だけだ。

彼は、徐々に少年っぽさから脱皮し、
クールでどこか控えめな物腰を身につけつつ、俳優として成長していった。
商業映画とインディペンデントとの難しいバランスの上に立つという
一風変わったスタイルは、主演級スターとしてはかなり型破りでもある。
他の同業者とは異なり、この有能な歌手でありモデルであり俳優である
日本と台湾の血を引く男は、日本に身をひそめ、
極端に動向の捉えがたい存在であり続けている。
おそらく、この特徴が、このほとんど人付き合いのない男を、
さらに引っ張りだこにさえしているのだろう。

FIRST 「LOVERS」での役柄を説明していただけますか?

金城武 チャン・ツーイーの正体を探ろうとする役人です。
旅の途中で、2人とも愛憎入り混じった関係に陥ります。
最後に僕の役は、心のままに、忠誠を捨て、
彼女のために進んで命を投げ出そうとさえするようになります。

――この映画の撮影で難しかったことは?

チャン・ツーイーとのラブシーンがかなりやりにくかったですね。
実は、そういうシーンはいつでも居心地が悪くて。
うまいことやってるなと思われるのも嫌だし、
よそよそしすぎると責められたくもないですから。
自分の体がどう反応するか分からない時だってある(笑)。
だから始める前に先に謝っておいて、
何をどうするかきちんと話しておくようにしてるんです。

――深い雪の中で撮影するのはどんな感じでしたか?

本当に忘れられない経験でした。
異常に早い雪だったので、チャン監督はずいぶん考えたあげく、
撮影を続行すると決めたんです。
雪の中でのアクションは大変で、ぼくたちは冷たくて紫色になっていたし、
手足の感覚がなくなってました。
幸い、ぼくにはツーイーがいたから、体を温めあえましたけどね(笑)。

――チャン・イーモウのような著名な監督と仕事をするのはどうでしたか?

素晴らしい経験でした。
こういう経験はいつでもできるというわけではありません。
彼の情熱を十分に感じました。
みんな一緒にウクライナで過ごしたんですが、
彼は一番早く起きて、一番最後に寝るんですよ。
どうしたら映画をもっとよくできるか考えているのでないときは、
スタッフと熱心に討論してるんです。
また、彼は俳優がどう感じているか、とても気にかけてくれました。
どのシーンでも、撮る前に、このシーンはどういうシーンか、
どう行なわれるべきか、どうしたら俳優が演じやすくできるか、
俳優達と話し合うんです。本当に緻密な人です。

――では、アンディ・ラウとチャン・ツーイーとの共演はどうでした?

2人とも、すごく仕事熱心で献身的な人たちです。
自分の仕事を愛していて、監督が求めるものを表現するのがとてもうまい。
カットがかかると2人はモニターを見て、
どうしたらもっとうまく演じられるか考えるんです。

――あなたはテレビも映画もやっていますし、歌手としても成功しましたが、一番好きなのはどれですか?

今は映画の仕事を楽しんでいます。
以前は演技するだけでなくアルバムも出していましたが、
今は1度には1つのことだけしたいと思っています。
そうでないと、混乱してしまうんです。自分は歌手なのか、俳優なのかって。

――もし、俳優や歌手になっていなかったら、何をしていましたか。

ほんとのところ、わからないですね(笑)。

――では、「LOVERS」の次の仕事の予定は?

いくつか台本をもらっていますが、今は言えません。

――アジア以外で仕事をしてみようと考えたことはありますか?

もちろん。でも、何をやるか、どこでやるかは、
そのときの状況とチャンスがあるかどうかによります。
もし自分に合ったものがあれば、
どこでということとは関係なく試してみると思います。
キャリアアップのために、わざわざどこか新しいところで
やってみようというふうには思いません。
(FIRST 2004年8月号)


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