武ニュースDiary


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2004年08月18日(水) 試写会に(また)行きました。(^^)

「Lovers」は試写を2回、台湾で1回見たので、
もうこれ以上は見ずに、少し間をあけてから、公開を迎えたいと思っていました。
しかし、ネタバレコーナーで、たくさんの方のいろいろな見方を聞かせていただき、
しかし確かめようにもビデオはなく、
そういうところに、試写会のお誘いをもらったものですから、
ちょっと迷ったけれど、ご一緒させていただきました。

行って――良かったぁ!
確認できたこともいくつかあったけれど、それより、今回、1番感動しました。
1番ストレートに内容が入ってきて、見終わった後、深い充足感がありました。
監督の描きたかったものがまっすぐ入ってきたというんでしょうか。
俳優1人1人の演技もよく感じ取れました。
アクションは、4回目でも、やっぱりハラハラドキドキするのがすごい。
それだけ、緻密でよく作りこまれたアクションなんでしょうね。スピード感があるし。

思うに、1回目は、字幕を読んでストーリー追わなくちゃならないし、
武の顔見なくちゃならないし、チャン・ズーイーって、どんな俳優? 
アンディ・ラウって? と2人とも初めて映画で見る人だったし、
踊りも含めアクションはすごいし、
でもって、ストーリーがあれっと、意外な展開で、頭ぐるぐるになるし。

2回目は、全部知った上で、初めの方の主人公達の表情は
こういうことだったのか、とか、じゃあ、これはどういうことだろうとか、
いろいろ考える事が多くて、それはそれで面白かったけど、
まだまだ見落としていたものがあったんですね。
3回目は中国語字幕を忙しく追って、
日本語字幕との違いに感心してたりしました。

それほど期待していなかった今日、思いがけなく心から入り込め、
また、いや、この映画は深い! と実感しました。
これだけ回数見て、向こうの解釈記事読んで、
みなさんの意見も聞いて、考えて、それから見ても、
それでも、例えばラストの解釈ひとつとっても、まだまだこれだけ、とは思えない。
様々な解釈を許す――それは人間の心の世界そのものだから――
重層的な作品だと、思い知りました。

1回だけ見て、こうだ! って批評しているのなんか、
あまり気にしないほうがいいかもしれません。
そりゃ、映画は普通1回しか見ないから、
1回でわからなくちゃ、という意見もあるでしょう。
それは商売的には正しい。
しかし、全てを注いで作りこまれた作品を、
1回見てわかるのか、という疑問も大きいです。

第一、文学の批評なんかだと、1回しか読まずに書くってことはありえないでしょう? 
読み込んで書きますよね。
でも、映画の批評は、すごいスケジュールの中で、1回だけ見てすぐ書く、話す。
見巧者だからと言えばそれまでだけど、そんな人はそうそういない。
一般の観客だって、1回見ただけで、ほめちぎったり、断罪したり、平気でしますもんね。
ま、一般人はそれでも仕方ないかもしれないけど、
映画って厳しい環境に置かれた芸術だと思います。

とにかく、私は4回目にして感動したし、
深いと思ったし、傑作だと感じました。
ご一緒した方たちもリピーターでしたけど、
2回目で初めて感動して泣いた人もある。

「Lovers」の試写会は、大体どこも盛況のようですが(ボル試写会を除き)、
今日の有楽町の読売ホール(1100席)も、
早くから行列ができていて、びっしり満員でした。
エンディングロールになったとたん、席を立つ人たちが多く、
てうるさいなと思いましたが、真っ先に出て行ったのは、
今思うと、ポスター目当ての人たちだったかもしれません。
それでも半分以上の人が最後まで見て、
すっかり終わったとき、拍手が起こりました。一般の試写会で拍手って珍しい?

公開がまた楽しみになりました。


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