武ニュースDiary


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2004年06月05日(土) 金城武の税金問題

ちらちらニュースの出ているオスカーの話も税金の話も
あまり興味がないので、ほったらかしでしたが、
税金話だけ、今さらですが、台湾りんご日報の記事が
簡単でわかりやすいと思うので、訳出してみます。

金城武 265万を要求して上告

フーロン事務所は、金城武の代理として国税局に対し、
265万元の税金を返還するよう要求していたが、
先日高等法院は金城武敗訴の判決を下した。
この結果を聞いたマネージャーの藍文采は、
「我々は法にのっとって上告する。納めるべきでないものは、
わずかであろうと取り戻す」と語った。

1996年に金城武は日本に渡り、テレビドラマやCMの仕事によって
1300万を越える収入を得た。
フーロンは法の規定通り265万元の税金を納めている。
金城武は日本国籍であることから、
その収入は既に日本で20%の税を控除されているのに、
台湾でまた20%の税をとられる。
事務所はこれは2倍の負担を強いられるのと同じだとして、
昨年行政訴訟を起こし、この分の返還を望んだものである。

金の生る木の年収は億を超える

金城武はスーパー級のドル箱であり、年に少なくとも3つのCMに出演し、
どれも1000万元の出演料を得ているほか、
ゲームのキャラクターや映画出演の報酬があり、
年収は1億を超えると推定されている。
200万そこらの税金は彼にとっては九牛の一毛、
歯牙にかけるほどのものではない。
しかし藍文采は、これは金額の大小の問題ではなく、
納めるべきものは一銭たりともおろそかにしない、
同じように、支払うべきでないものについては
いくらであろうと取り戻すのだと考えている。

現在、金城武は東京で雑誌の表紙の撮影中で、
自分の税金返還問題がニュースの焦点になっているなどとは露知らない。
意外にも彼が中華民国の身分証を持っていないことが今回明らかにされたが、
昨日藍文采は、金城武は父親と同じ日本国籍であり、
中華民国身分証を持たないのは間違いない、
彼が台湾で保持しているのは居留証と労働証であると述べた。
(台湾りんご日報 2004.6.4)


要するに二重課税になっているので、その分を返還してくれという、
言ってみれば当たり前の要求なのですが、
結果は、フーロンが、日本人である武が日本で仕事をして得た収入について、
台湾で課税されるのはおかしいと主張したのに対し、
裁判所は、武はフーロンに雇用された身分であって、国籍に関係なく
海外での仕事は出張とみなす、だから課税は合法的という判断を下したそうです。
二重課税はやっぱり不合理ですから、それを防ぐために、
租税条約が締結されたり、その他二重課税が発生する理由によって
様々な方策がとられているのが一般的だと思います。
現在台湾と租税条約を交わしているのは、8カ国(?)だけだそうです。


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