武ニュースDiary
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2004年02月01日(日) |
「Lovers 十面埋伏」カンヌ、オスカーを射程に |
「Lovers 十面埋伏」の記事は、昨日ももう1本出まして、 紹介しようと思っていた前日のものと、基本的に大した変わりはないので、 これだけにします。 監督ほかスタッフが、一生懸命仕上げにかかっていて、 しかもその時期も映画祭を目標にしているということですから、 我々はただゆったり待つしかないというか、待っていればいい。 日本公開も珍しく早く決まって、ファンにとっては楽な映画じゃないでしょうか。
武がいつ現われるかとか、その動向については、 追っかけてもしょうがないという諦めがほぼつきました。 だって、こんな長い期間の映画撮影で、 マスコミがぴったりはりついて、そんな状況でも、 武ものは、公の日本の予告と新聞記事の他は、 盗み撮り、スナップ1枚出なかったですし。 ウクライナ以外、所在さえはっきりしなかった…… 年々雲隠れ術が進化していくようで、さからっても無駄骨というものです。
ところで、「鬼武者3」の5分以上にわたるムービーがネットで公開されて、 見入ってしまいました (ご存知と思いますが、Dolphinさんのことろで道案内してくださってます)。 さすがロボット・白組・山崎貴。 これ見ていたら、個人的には歯牙にもかけなかった実写版「鬼武者」、 いいかも、と思ってしまいました……。
プロデューサー張偉平、 「十面埋伏」でカンヌとオスカー狙う
今年、内地の歴史アクション映画「天地英雄」が オスカーの最優秀外国語映画賞に落選したことは、 いささか意外な成り行きであり、 出品作品の位置づけを再考させることになった。 記者は先日、「十面埋伏」プロデューサーの張偉平に話を聞いたが、 氏は映画が仕上がったところで、国際映画祭に出品したい、 目標はカンヌとオスカーだと明らかにした。
「英雄」は昨年オスカー最優秀外国語映画賞ノミネート5作品の内に選ばれ、 盛大な授賞式典に参加したが、失意のもとに引き返すことになった。 今年、「天地英雄」が持ち味とストーリーは「英雄」と異なるものの、 ノミネートさえされずに終わった。 この種の時代物アクションはオスカーではすでに新味がないのだろうか? 今回「十面埋伏」が類似の題材で来年のオスカーに参加することは、 「天地英雄」と同じ結果に終わりはしないだろうか? 張偉平は自信をもってこう答えた。
「ストーリー、撮影手法、構想とも『天地英雄』とは、全く違う。 映画は監督の芸術だ。私はチャン・イーモウは映画作りにおいて、 絶えず奇跡を生み続けていくと信じている。 それゆえ、この作品が国際的競争力を持ち、 国内での興行成績も「英雄」に続いて億を越えるだろうとを確信している」
現在チャン監督は国内でポストプロダクションの最中であり、 まもなくオーストラリアに向かい、特殊効果とミキシングの作業にかかる。 4月には完成の予定なので、時間的にはカンヌにまにあうと言える。 が、ただの参加かコンペティション部門への出品かについては、 張偉平は、今のところ最終決定していないと語った。
もしもカンヌに参加するなら、「十面埋伏」が 多くのマスコミの目にいちはやく触れることになるのは必然であり、 そうすれば「英雄」のときのような神秘感が失われて、 国内の宣伝活動には不利になるのではないだろうか。 張偉平はこれに対し、 「もちろん、そんなことはない。 映画の質こそ最終的に観衆をとらえるかどうか決めるもので、 宣伝はただ錦上花を添えるものだ」
上映は今年の夏とおよそ決まっているが、 この時期はチャウ・シンチーの「功夫」、 ウォン・カーウァイの「2046」という、大作2本とかちあう。 時期をずらすことは考えていないのだろうか? 張偉平は「考えていない。マーケットを決めるものは やはり映画自体の競争力で、この3作はジャンルも監督も違う。 持ち味も当然異なる。そう考えると我々には競争相手はいないと言える。 それに、マーケットは全体として栄えるもので、 このような大作3本が好成績をおさめることは、 それぞれにとっても利益になるだけだ」
本作の国内での宣伝はいつ始まるのかという質問には、 張偉平は笑ってこう述べた。 「とっくに始めていませんか? クランクイン以降、宣伝はずっと順序を追って少しずつ進めており、 今は、もう誰もがこの映画のことを知っていると思うが。 『英雄』よりもうまくいっていると言うべきだろう」 (南方都市報 2004.1.31)
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