武ニュースDiary
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2003年05月03日(土) |
金城武のすべてを探る(上)(聯合報) |
台湾の新聞の娯楽欄では、たまに1ページ全部使って あるスターの特集にあてることがありますが、 これは昨年、日本でゴールデンボウルが始まった頃に組まれた記事。 ドラマと映画「Returner」の紹介もしています。 そのときの本文を、長いので2回に分けて載せます。
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金城武を見た人は、みな、「なんてかっこいいんだろう!」と驚いて声をあげる。 実はただ、かっこいいだけではないのだ。 彼の忍耐力、人への気持ち、奥に秘めたもの、 すべてが深く探索する価値がある。
試練に耐え 金城武が芸能界に入ったばかりのとき、厳しいことで有名な監督、 林福地の「草地状元」に出演し、NGを30回以上も出した。 そのたびに怒鳴られ、怒鳴られるのが終わるとまた演じ、 よくなければまた怒鳴られ、これが監督の気に入るまで続いた。 当時武はわずか17歳。 しかし、泣きもせず、事務所であるフーロンのスタッフにこぼすこともなかった。 彼は自分が生まれ付いての演技者ではないことを身をもって知った。 だが、学ぶ機会さえ得られれば、彼は間違いなく、どんどん進歩していくだろう。
飢えに耐え デビューしたてのころの武は、いつも監督に叱られてばかりいたが、 うらみごとは一切口にしなかった。 スタッフは彼をいじめやすいと思い、50元の弁当代を渡して、 みんなにコーラをおごってくれと、わざと言った。 武はにっこりして大丈夫です、と言い、そのお昼代を犠牲にした。 空腹でお腹を鳴らせながら、しかし精神力はこうしてますます強くなっていった。
寂しさに耐える 金城武は仕事以外の時間は、コンピューター、ゲーム、デジタルビデオに費やされる。 彼はコンピューターの前に1度すわると 10数時間もぶっつづけで、ゲームの中で勇ましく戦う刺激を楽しむ。 自分でもゲームを作り、CGでマンガを描き、ビデオで実験映画を撮り、 コンピューターで編集して完成させる。 これらのお気に入りのおもちゃがあれば、武は女の子がいなくてもかまわないし、 友達づきあいも、なくても何とかなる。 孤独に耐える能力はスーパークラスだ。
愛があり 武は典型的な、「外はクールで中は熱い」男で、 口数は少ないが、あらゆるところで気配りをする。 フーロンのスタッフが病気になると、武は友人に電話をかけ、 医者をそのスタッフの家に連れて行ってみてもらうよう頼む。 金城武とフーロンとのつきあいは長く、 フーロンの人間を家族のように思い、大事にしている。
気さくで 武は台湾に帰るといつもフーロンに顔を出す。 国際スターだから豪華なレストランでごちそうを食べたいなどとは言わず、 スタッフにルーロー飯を買ってきてくれるよう頼むのだ。 そして缶コーヒーを配って一緒においしご飯を楽しむ。 お高くとまったり、見栄を張ったりすることはなく、非常に気さくで親密だ。
おだやか 金城武のような、気取らず、おだやかでやさしい新タイプの男性が、 なんと今は恋人がいない。 好きになった人はたくさんいると正直に認めるが、 普通の人と同じように自由に付き合うわけに行かないから、 仕事に集中するしかないと、武は冗談めかしてこう言う。 「デートはすごくしたいよ、でも今はクラス会にようやく出られるぐらいかな」 彼はまた相手の条件として大事なのは「女性」であること、と言ったが、 それは以前、ある仕事で責任者の男性につきまとわれたことがあったからで、 同性間の愛情はぼくはもともとだめ、ということだ。 (2002.4.21)
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