武ニュースDiary
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2003年03月15日(土) |
ジミー、「向左走、向右走」を語る |
「向左走、向右走」は撮影を終わったようですね。 ジジは昨日からリサイタルをスタートさせ、 会場には「好友」の金城武とカレン・モクからも花が贈られていたとのこと。 この文章は出典と日付がわからないのですが、ごく最近のものでしょう。 簡体字と繁体字の両方で見ているので、 どちらが元かもわからないのですが、大陸の媒体のような気がします。
映画「向左走、向右走」を見てジミーは込み上げるものが 台湾の著名な漫画家ジミーは「向左走、向右走」の映画版に期待を寄せている。 昨日午後、ジミーは長距離電話でのインタビューに答えて、こう語った 「作品が映画化されることはとてもうれしい。 しかもこんなに素晴らしい監督と、強力な出演者で」
ジミーが1999年に発表した「向左走、向右走」は、その年、台湾の誠品書店の推薦図書となり、 また金石堂書店「最も影響力のあった十大書籍」に選ばれた。 香港の映画監督ワイ・カーファイはこの本を読んで大変気に入り、 長年の仕事のパートナーであるジョニー・トーに推薦、 香港と台湾の青春スター、金城武とジジ・リョンを主役に立てた。
映画――主演カップルは美男美女 映画版「向左走、向右走」は昨年末クランクインし、先日完成したが、 1分間のトレイラーを見たジミーは感動して 「映画の舞台は漫画をもとにしてあり、音楽も美しい。全体にすごくいい感じで、 これを描いたときのことを思い出し、胸に込み上げるものがあった」と語った。 ジミーが言っているのは、1995年、彼が白血病を患い、 長期の治療をしなければならなくなったことだ。
金城武とジジ・リョンの主役は原作に合っているかどうか ジミーにたずねてみたところ、彼は笑いながら 「ぴったりだ。すごくかっこいいし、すごく美人、めったにないよ」 ジミーはトーの作品を過去に観たことがあるが、 映画として傑出し、かつ映画市場をもよく見ていると感じたという。 また、トーとワイの2人はマーケット感覚が鋭く、 若者の動向をよくつかんでいるとも感じている。
映画化はこれからのジミーの創作に何か影響を与えるだろうか? 例えば映画化しやすい作品が増えるとかだが。 「そう思われるかもしれないけれど、 次の漫画作品は、やはり絵本として読まれることを重視している。 漫画を描き始めたころは、映画化されるなんて思いもよらなかったし、 今も本当のことのように思えない。 すべては縁で、今後の創作がそういう形になるというわけではない」
漫画 平凡な生活の観察と体験をもとに、ジミーはこれまでに15冊の作品を生み出してきた。 その創作のアイデアはどこから湧いてくるのか、知りたい人は多い。 彼は、日常生活では、自分はとても平凡な人間で、みんなと同じように食べ、働き、寝る。 食事を作り、掃除をし、子どもの面倒をみる。 規則正しい生活で、特に何をして遊びたいということもない。 しかし、平凡な生活の観察と体験こそがアイデアのもとなのだ、と語る。
「向左走、向右走」のアイデアは、隣室の電動ドリルの音から ジミーの話では、「向左走、向右走」を執筆していたとき、 2人の主人公をどういう関係にすれば、ストーリーにうまく符合させられるか、 ずっと頭を絞っていたそうだ。
ある日、隣室から電動ドリルの音が響いてきて、絵が描けなくなってしまい、 ぼうっと座り込んだまま、頭の中ででたらめな考えがぐるぐる渦巻いていた。 突然、自分が隣の住人が誰だかずっと知らなかったことに気づいた。 誰が引っ越してきて、また出て行ったのか知らないまま、自分は、 隣の彼か、あるいは彼女と1枚の薄い壁を隔てて一緒に眠りについていたのだ。 もし我々がどこかで偶然出会ったり、もめごとを起こしても、 今まで互いの住所を教える機会もなく、連絡方法も捜しようがないから、 もし、もう1度会うことがなければ、 実は隣同士に住んでいることを、永遠に知らないでいるのだろう。
「というわけで、ぼくは2人を同じ古いアパートに住まわせ、それぞれが別のエレベーターを使い、 1人は左に行く習慣があり、1人は右に行くというところから、物語が始まるようにした」
子どもの頃「老夫子」と「ドラえもん」に親しんだ人は多いが、 ジミーは読んだことがないという。 彼はふざけて、 「僕は小さい頃、とてもお利巧さんでね、大人になるまで漫画なんか読んだことがない。 妻が漫画好きだったから、やっと読むようになったのさ」と言う。
ジミーの妻は翻訳者で、『ハリー・ポッター』台湾版の訳者である。 「第1巻を読んだが、丁寧でいい訳だった」とジミーは言った。 独身時代、ジミーは漫画ではなく、映画のファンだった。 王家衛、侯孝賢、侯麦、ペドロ・アルモドバル、 クシシュトフ・キェシロフスキなどの作品が好きだそうだ。
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