(仮)耽奇館主人の日記
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2006年02月05日(日) 楢喜八先生、今夜も楽しい悪夢を。

楢喜八(なら・きはち)というイラストレーターをご存知だろうか?
下に引用したイラストをごらん頂ければ、その画風から、ああこの絵かとお分かりになるかも知れない。
子供向けから大人向けまで、幅広く、数多くの仕事をされている人で、私は小学生時代に初めて先生のイラストと出会って以来、ずっとファンである。
先生のイラストは本当に、数え切れないくらいだけれども、その中で私が特に偏愛しているのが、下のイラストで、国書刊行会から発行された「真・ク・リトル・リトル神話大系」シリーズの、スティーヴン・キングの「クラウチ・エンドの怪」の挿絵だ。この絵と同じシリーズの、T・E・D・クラインの「角笛を吹く影」の挿絵の二つをコピーして、机の上に貼って、受験勉強の励みにしたものだ。
もうほんとうに、昔の思い出なのだが、なにゆえに今この話が浮かび上がったのかというと、あるサイトを通じて、先生ご本人と知り合う機会があったからである。
まさしく奇縁としか言いようがない。
私が先生のイラストを上記のように熱心に語っていたら、ご本人からコメントがきたのだ。それも、下のイラストのおまけつきで。
ほんとうに感激ものだった。
絵が大好きな子はよく、誰かの絵を熱心に真似て描くけれども、私にとって熱心に真似たのが先生だった。
髪の毛一本、草一本と「妖気」を込めて、丹念に描いていく。
そこはかとなく、ユーモラスさも漂わせて。
いずれ、私は先生とじかにお会いする日がくるのを心待ちにしているのだが、先生はご自分のイラストが育んだ「子供」を目の前に、何を思うだろうか?
ほんとうに楽しみである。

・・・・・・

先生、昔のように、先生のイラストを眺めて、私は今夜も楽しい悪夢を見ます。

今日はここまで。







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