タイム・スリップ?
憧れのオリジナル同人作家さまのHPを○0年ぶりに見つけて、買い逃していた本を購入しました。 嬉しい!(≧∀≦)
いやあ…懐かしいというか、新鮮というか。 あんなにいたいけで小さくて儚げだったGが…。 大きくなってました。(感涙。滝涙。)大きくなっても、やはりいたいけで儚げ何で。
すっかり見かけは青年の風情なんですが、でも記憶を処理されちゃってたり、埋まらない感情とか色々抱えていて、ちょっと少年が抜け切らないというか…その…『男の子』と呼べるギリギリ最後辺りの、成長期特有の一番色っぽい年齢なんですよね。(グハッ…。)
失礼しました…。
しかもあいも変わらず、心臓がズキズキと痛むような、キュウ〜ウウンと唸ってしまうようなお話の展開で…しかも、シリーズが完結していました。 (そりゃそうですよね。私にブランクがあっただけで、書き手さんはずっと書いておられて当の昔に完結されてたんです。一体、何年前のシリーズだが…。)
上手いんだなぁ…これが。 フツーなら、演出の仕方でいくらでも泣かせる事の出来る物語を、そういう“泣き”の部分を冷徹なほど切り捨ててウェットな書き方に絶対ならない。 その後のほかのキャラクター達の生活、日常の会話で物語の結果を知らされて呆然とさせられる。 決して物語り全体としてはハッピーエンドではなく、確かに悲劇で。 でも、残った人々の日常は淡々とした幸福で、とっても暖かくて穏やかで。キャラの笑顔が本当に綺麗で、綺麗過ぎて、幸福である事がまるで悲しいみたいで、胸が締め付けられる様なせつなさが、後から後からどど〜んと迫ってくる。 すごい引力の度ツボで、しばらく現実に帰ってこられません。はぁ〜〜〜〜っ。溜め息。
本当に、どうしてこれでプロにならないのか…というか、プロじゃないからこそのカッコよさというか。 しかも亜流じゃなくて、R節というか独特の世界なんですよ。材料はありきたりかも知れないけど、味付け、切り口が他では絶対見せてもらえない世界。
媚びが全くないというか、潔くて。 どんな商業誌にも会わないと思うしなぁ…。 カッコイイ。ほんとうにカッコいいです。 すごいと思えるプロの作家さんは山のようにいますが、これほど“カッコイイ!”と思える作家さんは、プロにもいません。あの大好きな樹なつみさんのキャラ切れ味でさえ鈍く感じるほどの鋭さです。(大胆な…。^^;)
研ぎ澄まされた鋭さに切られて、精神の余分な贅肉がそぎ落とされる様な、怖さや快感を味わう事の出来る作品が好きなのですが、今、心臓のあっちこっちをズタズタと切られてる様な気分です。(死んでしまうよ、それじゃ…。)
うわぁ…やっぱいいわ、オリジナル! (…って二次サイトで叫ぶな!私)
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