ノーエの日記

2004年11月30日(火) BSマンガ夜話

初めてちゃんと見ましたわ。「BSマンガ夜話」。
テーマ作品の「虹色のトロツキー」はまったく触った事がないのですが、安彦良和について語られるというなら、見ないわけにも行かず…。

読んでみない事には理解しにくいところもありましたけど、「ヴィナス戦記」、「アリオン」など思い出しながら聞いてる分には、納得できるところもありでした。

とにかく、アリオンの絵を見た時に「これって筆で全部書いてるって。」「凄いよね〜。」と周りで話題に。
それ以前から長岡秀星さんの面相筆の線の綺麗さや、岩崎賀都彰さんの惑星の縁は、フリーの筆で描いてるとかって話で盛り上がっていて、どれだけ細い線を同じ太さで線引きできるか…とか、いろんな漫画家さんの描く“線”にやたら関心の高い時期だった事もあり、何人か筆持ち出して、“線”の練習し始めるという、ちょっとしたブームになりました。
カブラや丸ペンさえ、ままならなかったのに、とんでもないチャレンジャーですね。若いって素晴らしい。(爆)

高千穂さんが、スクリーントーンを教えたと仰ってましたが、アリオンの時もトーンは安彦さんの奥様が貼っておられたとかどこかで読んだ記憶があります。

安彦さんの初の小説も当時購入して読みましたけど、基本的に安彦さんの描く『少年像』ってずっと青臭い感じなんじゃないかと思います。
そういうのが好きか嫌いかっていうのは「はっきり分かれる」というのも納得。

それと、岡田氏の「アニメ界にとって大きな損失」ってのはすっごく、すっごく、同感。(今でも、できればアニメの現場に帰ってきてくれないかなぁ…とか思うことも…。)
でも、ファースト・ガンダムの後半、病気で携われなかった安彦さんが、映画のガンダム三部作で、“これでもかっ”て程描かれて、あの頃から安彦さんの中で何か『自分で作りたい』って思いが強くなったんじゃないかと思います。
「クラッシャー・ジョー」「アリオン」「ヴィナス戦記」の映画で、もうアニメはいいや…って尚のこと思ったんだろうな〜とか。

話の中で、岡田氏が一時アニメーターが皆マンガを書き始めた時期があったと仰ってましたが、ああ、そうそうと荒木プロの姫野美智さんの描いた漫画とか思い出しました。
絵は綺麗なんだけど、線が重くて普段はこんな絵なんだ…と。
まあ、アレはファンサービスで、姫野さん自身にマンガを描こうという意識が何処まであったかは疑問ですが。

しかし、いしかわさん…敵が多そうな人だなぁ。(笑)


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