FayeBlue
目次☆過去☆未来
2001年05月21日(月) |
決断の木曜日 (前編) |
バイトを終えて4時過ぎにいつもの様に家に帰ると 留守電に彼からメッセージが残っていた。 「もしかしたら早くバイトから帰ってきてると思って 電話してみたんだけど、いないみたいだから帰って来たら 電話くれるかな。ちょっと話したい事があるから・・・。」 いともにない真剣な声だった。 普段滅多に真剣な話や事をしない彼だから、このメッセージを 聞いた私の頭の中では色々な事をフル回転で考えていた。 “彼の家族に何かあった?”とか “彼の友達に何か会った?”とか。 2回かけてもつながらない彼の自宅の電話。 そりゃぁ、余計私の頭はすごい事を考え始めていた。 そしたら彼の家から電話がきた。 「Hello, What's up? What happened?」と彼が“Hello”を 言う前に質問してしまった。
彼にはよく泣かされた。周りには呆れられてたりする。 でも何だかんだ言っても、私は好きなんだ彼の事が。 今私と彼は中距離恋愛中。 遠距離と言ってもいいのかもしれないけど、そこまで遠い所に お互い住んでるわけではないので、自分で中距離恋愛と勝手に思ってる。 彼は同じ大学の学生だったけど、1年半前くらいに辞めてから ここから車で1〜2時間離れた実家に戻って働いている。 彼に会うのは月2回くらい。 1ヶ月に週末2回会えればいい方。 でも今の私にはこの距離間が心地いい。
私の性格や過去につかれた嘘などから、同じ町にいた頃は 彼が何をしているのか気になった。 この日を逃すと次ゆっくり会えない事もあって、友達との時間を 減らしてしまったり、学校さえもよくサボってた。 マイペースな彼に必死でついて行こうとしてた。 そんな自分が嫌だなぁ〜って思ってたけど、ズルズルと。 自分一人の時間とか、友達との時間とか大切にしようと頑張ったりした 時期もあったけど、そうすると彼に会えるのも減ったり・・・と。
でも彼が実家に戻ってからは、自分の目に入らない分, 気にもならなくなり、自分のペースっていうものが 自然に自分で持てるようになった。 もちろん彼のマイペースな態度を少しずつ変えてくれて 私のペースっていう事も考え始めてくれたおかげもある。 それからは友達との時間、勉強の時間、一人の時間、それと彼との時間 っていうのが私の中でバランス良く感じられるようになって それが心地よくなってるのが、今。 彼に一ヶ月間とか会えない時とかあると やっぱり寂しくなったりするけど、それは仕方ない。
私は大学を今月卒業して、今はビザを待ちながらバイトをしてる。 申請すれば滅多な事がない限り、ほぼビザはおりる。 2〜3ヶ月くらいかかるので、普通は卒業3ヶ月前に申請する。 私は今そのビザ待ち。 ビザが届き次第私は本格的に就職活動。 今いる東側ではなく、西側のLAへ行く予定。 だからここにいるのもあと3ヶ月くらい。 LAとここじゃ、飛行機でも5〜6時間はかかる。 中距離なんてものじゃなく、それこそ遠距離だ。
私はLAに惚れてしまったのだ。 NYやD.Cにも行った事が何回もあるけど、LAに行った時のようね気持ち には全くならなかった。 彼と離れてもいいからLAへ行って生活がしたいって思ってる所もある。 2年半付き合ってるので結婚の話とか彼とした事もあるけど 正直言って私はまだその気がない。 彼も彼で今度軍隊に入ろうとしてる。そのためにはどこかちがう場所に まずキャンプに行って訓練をして、それからそれぞれ基地に配属になる。 彼が行くとしたら、ケンタッキー州らしい。 そこからもLAは遠い。 だから今回を機にお互い離れ離れに生活する事は確実だった。 それに彼に性格上、都会でやっていける人ではなかった。
“もし離れてダメだったら、それはそれで仕方ないのかなぁ・・・。 とにかく今が楽しければ、それでいい。”って考えてた。 留守電のメッセージを聞いて、色々考えてた中に 「別れの電話」とは全く考えてなかったのはそのせい。 違う事でいっぱい・いっぱいになってた。
To be continued・・・・
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