喰いえるコトなど

グルメ?何それ?ウマイはウレシ、マズイはタノシ。
いわゆるひとつの食い意地日記

2001年09月16日(日) 玄米にぎりを買った日


朝早くから出かけ、1時ごろ帰路についた。
電車にのる前に、おにぎり屋さんが目についた。
玄米の梅にぎり一個だけオーダー。
早く家に帰りたかったので、持ち帰りで。
レジの前でしばらく待っていると店員に見つめられている。

「なんか、見つめられてる?オレに惚れんナよ。
同性愛は肯定するが、私の嗜好ではないのだよ。ふふふ」
と声には出さず、ソッと目で語ろうとしたその矢先、
可愛いおねーちゃんはハッとした表情に。
「あの、お持ち帰りですか?」
どうやら、持ち帰りでという意志が上手く伝わらなかったらしい。

レジから見える奥のカウンター。
トレイの上に、ポツンと置かれた玄米にぎりが見える。
あれよあれよと言ううちに、ちんまりとした玄米にぎりは、
プラスティックパックにほおりこまれた。
店のロゴマークが印字された細長い紙切れを、
クルリンと回し、さらに輪ゴムをパッチンな。
全てのプラスティックパックに対応するサイズにしているのだろう、
一個用のプラスティックパックにはその紙切れは存分に長い。
プラスティックパックが厳かに、奥底深く鎮座ましました
ビニール袋を手渡された。

えっらい大層なコトですな。
ちょいと減ったコ腹を満たすため、人目をさけて駅のホームででも
パクつくつもりで買ったのだが、気が変わった。

だってねぇ。
玄米の梅にぎり一個に、プラスティックパック、
ロゴマーク入り紙切れ、輪ゴム、ビニール袋。

包装が中身に対して、あまりにも大層な気がして。
せめて包装されている時間を少しでも長くする事で、
その役割により意味を持たせないと、勿体無い気がして。

たったおにぎり一個、竹の皮で包んでくれるだけでいいのに。
今や、それが贅沢なんでしょうか?それなら贅沢は言いません。
ビニールシートでクルリンと包んで終わりでイイのに。
なんでしょね?過剰包装?

勿体無い、勿体無い。
ババくさいのぅ、自分。貧乏性やなぁ、自分。
でもね、性に合わない。
今度その店で買う時は、はじめに包装を減らしてもらうよう伝る。

家に辿り着き、おかずを作る。
茄子とキャベツのお味噌汁と、出し巻き卵。
おいしかったよ。ごちそうさまでした。



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