ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2018年06月08日(金) 泥の花

時折そのひとを
見かけては
どう暮らしているのか
いつも不思議だった

夏でも
暑そうな長袖で
冬でも
サンダルに裸足で
いつお風呂に入ったか
判らない風体で

なにを食べているのか
どこで眠っているのか
都会ならまだしも
近隣に対しての
闇なんてあり得ない
この田舎で

まさか
自分の人生で
袖すりあうような
コトがあろうとは
すごいわ
うちの施設って

かつて描いていた
展開とは
どんどんかけ離れて
世の中の誰もが
眼を伏せるような
くらい底を
覗かせられている

けれどたぶん
これが
一番の底だろう
泥の沼のようなそこへ
花を見ろとでも
言われているかのように


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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