ここはやはり
もう少し打ち合わせを
すべきだろうな

とりあえず
これはと思う生地を
次から次へと
探しているうちに
そういう気持ちが
一層強くなった

なので
大きな袋に
ざくざくと
何種類もの生地や
着物のままのを
たっぷり詰め込んで

そうだ
と思い付いて
久々に秘蔵の大島類も
さらってみて
良さげないくつかを掴み

つめたい風の中
出店していた
注文主のところへ行き
大まかなサイズを
測らせてもらい
布を広げながら相談

ご家族が
着物の仕立てをしていた
という事からか
着物っぽい生地が
お好みのようで
無地に近いよりは
柄モノの方が良さげで

黒い生地との
取り合わせなんかも
提案しつつ
詰めて行ったが
最終的には
なるほどのチョイス

きらりと光る
藍大島は
どこに出しても
恥ずかしくない逸品
もったいなくて未だ
かたちに出来なかった

ああ
嬉しいな
ようやく
生かされる時が来た