幸福論 はるか

2006年03月25日(土)  籠絡
あたしをうまく手懐けて
意の儘に操ってくれる
そんな人が
近くに居れば良い
そう思った
自分が
その人の為だけに存在し
何も考えなくても
導かれるままに
行動しさえすれば
それで良い
そう在りたい

好きという言葉よりも
優しさよりも
痛みの方が分かり易く
持続力もあり
信じられるから
傷つけて欲しい
あたしの中に
確かに存在するマゾヒズム

幸せになんかなりたくない
失うぐらいなら
最初から無いほうが良い
永遠なんて信じてはいない
人の気持ちなんて
直ぐに変わってしまうのに
この世で
一番不確かなものなのに
何故ずっとなんて言える??
そんな事を言われても
信じられない
信じられないのに
言われないと悲しくなる


要らないと突き放して
それでも本当はずっと
信じさせてくれる人を
求めている
相反する気持ちを
自分の中に共存させて
あたしは今日も
全てを否して
生きる


弱いから
臆病だから
信じられないんだよ
きっと
信じることを
拒絶している
本当は
人一倍
信じたいと
思っているのに・・


信じたものに
裏切られる痛みを
もう二度と
負いたくはない
傷は癒えたとしても
一生消えはしないから
傷跡として
自分の中に残る記憶は
思い出した時に
激しく痛む
痛む


それを
分からなくする為に
更に大きな痛みを
自ら求めてしまうんだ
きっと

 
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