コンビニべんべん
永谷園のゆうげ
若武者
２２時１０分。
恐る恐る隊長に電話をかける。
「今終わったんだけど、、、、駅まで出てこない？ご馳走しますので」
「やだ！べんべんでいいから早く帰って来いよ！今度こそのりべんだからな！」
と電話を切られた。
すんごいご機嫌ナナメくん。
そうだよね、お腹空いてるのにこんな時間まで連絡もなしで働かれたら頭くるよね。（仕事に夢中で遅くなることを告げなかったオレ。）
慌てて電車に乗ってオリジンへと向う。
実は先日オリジンでのりべんを買った時に、のりべんがどれだか分からなくて目の前にあった写真を指差したら「アジフライのりべん」で隊長のお叱りを受けたのだ。
「おまえはのりべんもまともに買えないのか！」と。
隊長の中でのりべんは白身魚フライか焼き鮭だそうで、今日こそはきっちり買うぞ！とオリジンのドアを開く。
「白身魚フライのりべんください」
レジのお兄さんが注文を聞くや否や冷蔵庫へと向う。
「すみません、白身魚終わっちゃったんですけど、、、」
「じゃあ、メンチカツフライのりべん！」
再びいそいそと冷蔵庫へ。
「すみません、メンチカツもないんです、、、」
「ええ、、、そしたらコロッ」
「あっ、コロッケも終わりです。」
「ならどれが作れるんですか？」
「アジフライならあります！！」
「けっこうです、、、、」
仕方なく隣りのコンビニで買ったべんべんは、ご飯がパサパサで不味かった。
嗚呼、ワタシはのりべんもまともに買えないオンナ。
今週もよく働きました。
が、週２回もべんべん、これはちと情けない。
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