最後に新地に行ったのは、去年の11月だったか。 鰻の寝床、私の大切な場所へ行ったのに、待っててくれる筈の人は居ませんでした。 向かいのタバコ屋のオバちゃんに「まーちゃんは?」と尋ねたら、 オバちゃん:「2ヶ月ほど前に飛んでん…」 私:「嫁は?」 オバちゃん:「その半年前位かなぁ、出て行ったみたいよ〜」
ビルの看板は私が居た頃と変わらず、マーちゃんの笑顔が写っていました。 十分想像できた結末だけど、こんなに早く来るとは思ってなかったんです。 オバちゃんとバイバイした後直ぐに、消息を知ってそうなクラブの専務を尋ねました。
何度かお世話になった喫茶店で専務とお話。
まーちゃんが居なくなったのは事実。どこにいったんだろう…
寂しくて、近寄れなった新地へ、今日久々に向かいました。 看板が無いのを見るのは嫌だから、店の前は通れませんでした。
生きてたら、また会いたいです。 まーちゃんの居ない新地は、あの頃と同じ夏のにおいがしました。
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