時計の針は日曜の午前3時30分をさしておりました。 連日続く熱帯夜のおかげで心地のよい眠りなんて味わえず、寝たり起きたり。 ふっと耳に入ってきたのはエゴラッピンのアルバム『満ち汐のロマンス』。 確かにマイベッドに入る前に電源はoffにした・・・ しかも流れているのはアルバムの1曲目・・・おかしい・・・
お気に入りの3曲目だけをリピートし、飽きるほど聴いていたんです。 そのまま電源を切ったから設定は変わってない筈なのに何故1曲目なんだ???
そんなことを考えてるうちに自分の身体がおかしいことに気付きました。 ・・・・・・・・動かない・・・・・・・・ 無理やり動かそうとすると耳鳴りのように頭の中でモーター音が鳴り響く。 動かそうとすればするほど、モーター音は大きくなり、もう脳味噌千切れそう。 金縛り!?と非科学的な考えが頭を過ぎり、いきなり訪れた恐怖は頂点に達しました。
口も開けることが出来ず、とっさに思い浮かんだのは「般若心経」。 頭の中で唱えましたよ、必死に。ハンニャハラミタシンギョウ・・・・ってね。 唱え終わるころ、CDの音が消えやっと身体を動かすことが出来たんです。
後に残ったのは頭の痛みと恐怖心。 つい数分前に起こったことが夢なのか真実なのかさえ分らなくなり 部屋の明かりを点けたまま、再度眠りについたのです。
別段疲れてるわけでもないのに、なぜ身体が固まったのか? あのモーター音は一体??
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