Shigehisa Hashimoto の偏見日記 塵も積もれば・・・かな?|それまで|これから
画面前列にいる人間のほとんどが泣いているのを観てエッと思った。先週金曜のおもいッきりイイテレビの最終回のエンディング、つまり大詰めの大詰めでの光景である。みのもんたを中心に、若い女性アナウンサーと勢ぞろいした日替わりのアシスタントが並んでいる。そして、みのもんた以外の全員が涙を流し、嗚咽を漏らしているのだ。最終回だから出演者が湿っぽい気持ちになるのは決して分からないわけではないが、しかし彼らアシスタントがこの番組に関わっていたのはおもいッきりテレビ20年の歴史の中でわずか1年半程度なのである。そういう人達がみのもんたを差し置いて(文字通り)号泣しているのはいささか奇妙な感じがした。前任者の高橋佳代子さんが出てきて涙するのだったら大いに納得するけども。それにしても、今期は番組の入れ替え、いわゆる「改編」が非常に多い。それも、おもいッきりテレビのように長年続いた老舗番組の終了が沢山あるところが例年との違いを際だたせている。テレビ業界の不況が主因と噂されるが、視聴者からすれば終わること自体が話題となるような番組が、こぞって消えてゆくとの印象も強い。名古屋ローカルに限ってみても、長年続いた「おめざめワイド」が終了の運びとなってしまった。また、番組は継続しても人の移動がなされるケースも非常に多くなっている。特ダネも報道ステーションも女性のメインキャスターが去り、特ダネには先週までめざましテレビのサブキャスターを務めていた人が代わりに入った。堺正章の料理番組にでていた小林アナは報道番組に専念するため降板し、フジテレビのサキヨミでは僕がアナウンサーとしての技能を買っている大島アナが辞めてしまうようである。その他その他、いちどでは把握しきれないほどの変化が起きている。個人的に残念に思うのはNHK名古屋の東海地方向け番組「ほっとイブニング」における高阪キャスターの移動である。この番組は2008年度にキャスター陣を一新しており、高阪さんは他の男性キャスターと一緒にメイン司会に就任した。この人の長所はニュース読みが非常に上手いところで、声自体は硬質だが、トーンが明るく朗らかであり、発音もメリハリが利いて大変聞き取りやすく好ましいのである。名古屋でここまでレベルの高い人はなかなかいないので、なるべく長く番組に留まっていてほしいなあと思っていたら、今年度の最後の放送でなんと降板の報告がなされてしまった。(書ききれないので次回に続きます)
橋本繁久
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