Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?|それまで|これから
2005年05月17日(火) |
当世アイドル事情〜適材適所〜 |
ちょっと前に自分の好きなアイドル・女優のランキングを執り行ったが、あれから幾分も経たないうちに情勢は目まぐるしく変わってしまった。いやー、それにしても、最近の女性タレントは質はともかく量がモノスゴイですな。いろいろなメディアから次から次からへと新手が退去して、ボヤボヤしているとこっちが乗り遅れてしまいますよ。特に若さで勝負するアイドル界では1年やそこらで勢力図が塗りかわってしまうから困ったものだ。 さて、ここ数週、私が注目しているのは「ケータイ刑事 銭形愛」というドラマに出ている宮崎あおいである。と言ってもこのドラマ二年半前の再放送であり、ありがちな「ぶっとび設定の刑事モノ」なのだが、宮崎の芝居の力量で、一気に引きつけられた。この歳でここまで上手いのは驚きである。同年代の女優たちと比べても頭ひとつ抜けているのではないだろうか。体のリズムで芝居が出来ている若い女優なんて、ここしばらくはいなかったはずだ(石原さとみもイイセンいっているが)。その上コケティッシュで小悪魔的な魅力があるのだからこれは人気が出るのも当然である。「ケータイ刑事」はどうってこともない内容だが、結果的に宮崎の魅力を引き出している点で優れたドラマと言えるだろう。 一方、グラビアアイドル界を見てみるとこれまた数多のオノコが続々と出てきている。すでにバラエテイ・アイドルとして一本立ちした森下千里や小倉優子、熊田曜子の座を、次の層が虎視眈々と狙う構図である(若槻千夏はもはや別格である)。こういう切磋琢磨の戦いは大いに結構だが、私が心配するのはこういったバラエティアイドルのその後である。仮にその筋の頂点に達しても、その後に発展性がないのは困りものだ。そこで、仕方がないから人気が落ちないうちにさっさ結婚してしまうのが最善の策ということになる−と、そんなことを乙葉の婚約記者会見を見ながら考えた。どちらにせよ、テレビ界はそれぞれの能力に叶った人材を充ててほしいというのが私の願いである。「グラビアアイドルの女優挑戦」などということは余程の力量がない限りやってほしくない。 ラジオアイドル、つまり感覚的な「私たちの友達」としてのアイドルでは木村カエラをプッシュしたい。つい最近ナイナイのオールナイトにゲストで来ている回を聴いて、すっかり感心いたしました。なかなかサバサバしているのも宜しいです。同世代に向けての発信力というかアピール性みたいなものも充分あるんじゃないでしょうか。なんと言ってもヒット曲をもっているのですから(私は現代のポップスには興味がないのだが、彼女の曲がCMなどで流れると、どういうわけか体が自然に反応してしまう。まあ、そういってもCD買おうとは思わないが)。久しく現われなかった、共通体験をウリに出来るタレントとして大いに期待が持てると思う。 テレビ番組の最後の巨星だっためちゃイケが堕ちた今、私はテレビを良い女性アイドル・タレントを観るためのものと割り切ることにしている。現在の状況を考えれば、この傾向は以後もしばらくは続くだろう。
橋本繁久
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