しむちゃんのつれづれ日記
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2007年08月18日(土) 抗がん剤は良薬?

親父が春先にがんの手術をしましたが、術前の検査では見つけられなかった部位が実は
発症箇所であることが手術中に分かりました。(と、先生は言っていました。)
しかし年齢が70歳を過ぎていることもあり、予定箇所と合わせてそこも切除することは
術後の体力がないので諦めたそうです。

手術後、残した部位の治療のために抗がん剤の服用をするかどうかで悩んでいます。
(悩んでいるのは母親ですけど。)

世の中にはがんで苦しんだりお亡くなりになった方やそのご家族も多いので、誤解を
恐れず言わせてもらうと、両親も含めてがんの治療には今でも抗がん剤が特効薬だと
思われている節があります。

細かいことは抜きにして、抗がん剤はがんを破壊するだけでなく健常細胞をも破壊する
薬なので、一般的には体力の無い人には毒薬になるため投与しないそうです。本人を
差し置いて、家族からするとがんに侵されて苦しんでいる本人に何もしないのは酷だと
思い、良かれと思って抗がん剤の投与を家族が医者に促す例が多いとも聞きます。
それは心のどこかで直って欲しいという気持ちから来る発言でしょう。

いろいろ勉強している中で興味深いのは、抗がん剤を投与した患者と投与しなかった
患者の寿命は変わらないというデータが示されていること。全てのがんがこれで示されて
いるわけではありませんが、指標にはなると思います。

つまり、治療の結果、回復が見込める患者さんを除くと、抗がん剤はがん治療には
意味なし、ということです。

これは何も悲観的に言っているのではなくて、固定観念があれば変えなければならない
ということです。薬があればきっと直る。そう信じていなければやってられないご本人、
ご家族ともにそうです。抗がん剤が逆に寿命を縮めているとすれば、どうしますか。

抗がん剤を服用することによって、がん退治で本来の寿命に近づけることと、健常細胞を
破壊することで、本来の寿命を縮めることとのバランスです。がん退治の効果より
健常細胞破壊の方が強ければ、選択肢はひとつしかないでしょう。

あとは考え方ひとつです。
どれだけ残っているか分からない命です。少ないかもしれないし、たくさんあるかも
しれない。であれば、苦痛のある生活より、苦痛の無い生活を選んだほうが、どれだけ
実のある暮らしが出来るでしょう。もし余命が明らかに短いことが分かっているなら、
苦痛から開放する薬を服用するに限ります。

たまたまがんに侵されたのであって、最後の最後まで他の人と同じ暮らしをしたいのは
言うまでもありません。治療という名の元で最後まで苦しみながら生きるのは患者本人に
とってどうなのかということを考えなければなりません。

みなさん、いろんなお考えがあるでしょうが、自分はそう思います。
身近な人ががんになっても、自分ががんになっても、今回のことを通して同じように
考えたいと思いました。

はい。今日は曇り。(東京地方)


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