| 2002年10月29日(火) |
つまんない議論はしなくていいから |
今日はなぜだか締め切り仕事がありませんでして、いつになくのんびり モードで1日を過ごしました。とはいえ上司と同僚の一人がアメリカ出張、 もう一人の同僚が三重に出張で午後までひとりで電話番。
こんなこといつものことだと思ってますが、外に出ない役柄であればいいん ですが、一応自分も営業職。客から呼び出されれば行かない訳にはいきま せん。打ち合わせなんかがあれば席を離れることもありますので、その あたりは時間を決めて人がいるときにすればいい。外に出る人優先です。
多くの時間を机で過ごしていると、隣にいる広報での会話が聞こえてきます。 この時期に多く出てくるのが株価の話。もちろん当社の株価です。 社長が降りてきて下がり続ける当社の株価に対してどうにかならんかとか、 誤解を生まない広報のあり方とか。
今ではIR(Investor's Relation)という言葉を軽視する企業は投資家から 見離されます。経済の状況が悪いということは、大半の企業の業績が良くない ということで、それだけ投資家も慎重になってきます。だから彼らは企業の 業績がどうなっていくのか、未来はあるのかどうか、少ない情報の中で開か れた企業の情報開示を求めているんです。それはそれで投資家の正しい態度。 投資は株のリターンを売買によって求めるのではなくて、企業が成長とか 利益の蓄積をすることで投資家へも還元していく、そのサイクルを求めて いくことが健全な姿だと思います。投資としてはね。
でも今のIRは目先のつなぎの様相です。 一見するといい会社じゃないのか、あるいは良くなるんじゃないかと思わせる ような発表をする。これって海外の投資家比率が増えてきたことや個人の投資 が増えてきたことへの対策であると思われますが、なんだか場つなぎで悪く 言えばダマシです。心理的に効果を与えるために言っているに過ぎず、体質が どうだということではないので、本質的なところでは何も分かりません。 本質まで対外的に言ってしまうと後が怖いですから。
以前、野村証券のアナリストが言っておりましたが、トップの哲学と実行力、 それからスピード。この3つが揃うことが信頼の条件だと。 結果が良ければそれでいいということではなくて有言実行型が望まれる。 そういうことです。結果だけでは今回良くても次はどうなるのかが分からない、 そんな不安を持つ企業ならば、今期は損を出しても来期は明確な意思と実行力で 確実に回復すると確信できれば長い目で見れば投資は成功する。投資とはそう いうもんだと思う。企業の一部を買うのと同じ効果ですからね。短期的な動向に 目が行けばそういうことはできない。
投資家の理想と現実はかなりの乖離がありますから、企業もそれ相応に対応 しないといけないから、教科書通りではやっていけません。IRの担当者は 経済の専門家はいませんから、そのあたりを勉強しておいた方がいんじゃない かといつも思う。大きな流れが分かるべき部門。でも企業の常で、いわゆる 頭のいい「お勉強」が出来るタイプの人、つまり法学部あるいは経営学科卒が 多いから、なんだかわけの分からん議論をしているのを後ろで聞いていて イライラするのは自分一人なんだろうかといつも思います。 こういうところにもきちんとプロを置く。そんな余裕が無いんですかね。 その日の株価の上昇や下落を見て一喜一憂するのは止めて欲しいんだけど・・・。 それが仕事だから仕方が無いのかな。うーむ。
はい。今日は晴れ。(東京地方)
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