| 2002年05月12日(日) |
大げさにできない問題 |
中国瀋陽の日本総領事館で起きた事件です。 これは国と国のメンツがかかった事件です。 恐らく送られたビデオが無かったら、ここまで大きな問題にはならな かったでしょうが、現場での中国武装警官と日本領事館員の動きが 今回の問題となっています。
報道以上の情報はありませんから、あーだこーだ言っても仕方ありま せんが、中国側も日本側も、どちらの手落ちも無かったら、こんな 子供のケンカみたいな言い合いにはならないでしょう。つまり、 どちらの側にも手落ちがあったということです。だから自己防衛に やっきになる。とはいえ、国際世論を配慮し、攻撃の手はどちらも 緩くせざるを得ません。
領事館、大使館の敷地はどこの国でも治外法権。所在する国家権力も 介入することはできません。ですから中国武装警官が領事館内に立ち 入ったことはウィ−ン条約に違反している。
一方、北朝鮮の住民連行に際して領事館員は毅然とした態度で警官の 立ち入りに抗議、住民からの事情聴取をしなかったことは問われるべき 問題。外交官としての常識が欠けていたとしか言いようがありません。
日本に先行して正当性をアピールした中国に対して、日本側は国際世論 を背景(中国が過激な介入をしたと感じている)に遅れを取っている。
事実関係を解明し、世に晒す必要はありますが、そこで浮き出て来るのは お互いの国の利害調整項目がこの事件のために先送りになる可能性。 今年は日中国交正常化30周年の年。それがあるために小泉首相も 靖国神社参拝を急遽先日行ったばかり。直前でなかったことが何よりもの 救いです。
日本側の落ち度はあれ、今回の問題は中国と北朝鮮の国境の仕切りが揺ら いでいることの表れだと思います。根は深い問題なんです。越境問題。
はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)
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