しむちゃんのつれづれ日記
文字サイズは「中」が最適なようです。

2001年12月04日(火) 格付けの引き下げってさぁ〜

米格付け会社のムーディーズは本日、日本政府が発行、保証する国内
債券の格付けを「Aa2」から「Aa3」に一段階引き下げると発表しました。
主要7カ国(G7)で、イタリアと並びますが、格付けの見通しは引き
続き「弱含み(ネガティブ)」としており、実質的には最低水準となり
ます。Aa3は最上級の「Aaa」から三段下の水準で、米スタンダード・
アンド・プアーズ(S&P)の「ダブルAマイナス」に相当します。
S&Pは11月28日に日本政府が発行、保証する債券の長期格付けを
「ダブルAプラス」から「ダブルA」に一段階引き下げています。
今回のムーディーズの格付けはS&P社の格付けより一段階低いもの
です。 3年前には最高格付けの「Aaa」だったのにね。

ムーディーズは引き下げの理由について、景気低迷の長期化と政策対応
の難しさから、財政面の制約が続くことを挙げました。世界経済が後退
局面に入り、「日本の一般政府債務と債務返済の負担が増大し続ける」
と指摘しています。

このことは日本の信用をG7の中で最低に位置付けたことに意味があり
ます。G7の中で一番破綻の確率が高いことを意味します。貸したお金
が返済されないリスクが一番高いということです。先日の日記にも書き
ましたが、いち民間企業から「お前はG7の中で一番信用ができないん
だよ」と言われているんです。その影響で国債の価格が上がり、金利は
下がる。市場はそう見てしまうんです。そこから先は市場が考えること。

一般企業の「Aa3」「ダブルAマイナス」であれば今の状況では最高
水準の信用度ですから社債の発行やらCP、短期・長期借入れ等で資金
を調達するのに多額の金利を払う必要もなく実行できますから、資金は
潤沢に用意できるでしょうが、国の場合はそういうわけにはいきません。

この1〜2年の市場の動きはマクロの経済論では語れない動きをしており
ますから、過去の経験からこうなるはずと考えたことが裏目にでることも
しばしばあります。これは日本に限らず経済活動が国際化し、かつ複雑に
なってきたことに起因します。ITの普及により多くの個人がより容易に
市場に参加できるような環境になってきたことに原因があると思って
います。話が飛躍しますがその象徴がNY貿易センタービルの爆破だっ
たんじゃないかと思っています。世界的なフリーマーケットを唱えていた
アメリカにその副作用を与えたことです。そういう意味では過去の経験は
知識としては知るべきものかもしれませんが、新しい経済論というものが
出てきてもいいんじゃないかと思います。自分にはそれらを展開するだけの
知識や論述ができないのが非常に残念ですけど。

そういえば電通の間違い売りをしたUSBウォーバーグ証券は多額の
損失を強いられる見込みです。ちなみに16円で61万株の売りといっ
ても、16円で売りが成立したわけでなく、40万円前後まで株価が
下落してその時点で売りが成立したんです。株の売買の仕組みは少々
知識が必要ですのでそれを踏まえてこの事件のことを読んでいただく
必要がありますが、簡単に言うと、空売りによる失敗の一例とでも言い
ましょうか。

それにしても担当者の手違いで100億円を超える損失を生じるという
のはなんともお粗末なチェック体制というかなんというか・・・・。
なんでそこまで損失が大きくなるのか分からない方は、新聞記事をよ〜く
読んでいただくか、自分宛に質問のメールをいただければ、それなりに
回答いたします。プロの方のいやがらせメールはやめてね。(笑)

はい。今日は雨のち曇り。(東京地方)


 < 過去  INDEX  未来 >


しむちゃん [HOMEPAGE]

My追加