しむちゃんのつれづれ日記
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2001年11月23日(金) 毎日新聞のコラムにも

地方の知事・市町村長の大多数は地元本位で国の将来なんかちっとも
念頭に無い様だと言っている。これは常々自分が国会議員のことを言って
いるのと同じこと。選挙区の地元のことを良くするためだけ(自分が選挙
で当選するため)、つまり目先のことにとらわれて、将来の展望を考えて
いない議員さんたちが多すぎる。

先日JASとJALの経営統合の話題が出てきましたが、これもその典型。
民間である航空会社であっても、地本議員の圧力により不採算路線の撤退
を止めたいんだが、知事たちの政治圧力があるがゆえに止められない。
これも地元の経済発展のためと声を大にして叫ぶんですが、それなら赤字
で苦しむ分を地元で補填してもいいんじゃないか。地元の経済効果を理由
に交通システムの確保のため投資をすればいい。でなければ、赤字路線の
ため経営を圧迫され、挙句の果てには経営陣が株主訴訟にあって追い詰
められる。企業は健康体でなければ潰れていくしかない。だから苦肉の策
として統合の道を選択しているんだということ。それが分かっていない。

企業への補填も無しに政治圧力だけって、ムシが良すぎないだろうか。
自分に責任を取れるだけの度量が無いクセして、都合のいいことばかり。
そんなツマンナイ議員はバッチを返せと言いたい。やめちまえ。

決めたことだから政策の方針は変えられない。国家指針として掲げた高速
システムの拡充を凍結するなんて無策もいいとこなんて、古だぬきの先生
たちがほざいておりますが、国の台所を無視して以前と変わり無い、いや
むしろ改悪の方向を続けていくことに心が痛まないんだろうか。自分たち
はどうせ引退していなくなっているからどうしようもなくなった頃には若手
の議員たちが責任を取るからどうでもいいなんて思っているのでしょうか。

政治家だったら国家の先行きを案じて、どうやったら国民が安心して暮ら
せる社会を作れるのかってことを考えるのが当然の責務じゃないのか。
自分の立ち場を守ろうとして保守に保身に走っちゃダメです。失格です。
責任のある立場なんですから、自分が掲げた政策が間違っていることに
気付いた時点で方向転換すべきです。そんな勇気も必要です。抵抗勢力の
オジサン方は、政治姿勢を曲げることが許せないんでしょうが、曲げなけ
ればならないときには地元を説得してでも曲げる責任があります。それが
できなければ、そこに待っているのは破滅です。今よりもっと悲劇的な
未来が待っているのです。それを止めるのも政治家の役目。市民が間違っ
た考えを持っているならそれを正すのも政治家の役目。

いずれにしても、プライドとポリシーで固められた議員バッチですから、
それらを守るためには説得力しかありません。政治が決めたことだから
計画通りに実行してもらわなければ承知しないなんて、道路族と組んで
小泉首相を脅している県知事たち。あんたらも同じこと。抵抗勢力。

いわゆる族議員たちの抵抗と地元の抵抗。これをいかに解決していくかが
小泉首相の腕の見せ所なんです。だから石原行革担当大臣、あなたが
がんばらなければ変えられるものも変えられません。実行部隊の責任者
なんですから、族議員たちの脅しに負けずに頑張って下さい。でなきゃ、
構造改革なんて永遠にできませんよ。今が踏ん張り時です。

はい。今日はいい天気でした。晴れ。(東京地方)


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