| 2001年11月13日(火) |
大変な状況なのは分かるが |
細かいことを言うと、どこの会社なのかが分かってしまうので言いません が、全体的に買手のつかない状況でじりじり下がっている会社の株価。 夕刊フジで叩かれていたという事実。
株価の意味なんか到底わかりやしない人に株価がこんな状況だと言っても その厳しさは分からないでしょう。それはその会社に勤めている社員でも 同じ。まるで他人事のよう。
そもそも株式会社とは株主がその会社に出資してできあがったもの。 株主が手を引けば会社は存続しないし、当然そうなれば社員も存在しない。
会社は誰のためかといえば株主のもの。これが基本。 なのにあたかも自分の会社のごとく株主(投資家含む)を無視して経営を していると痛い目にあう。それが如実に現れるのが株価というもの。 でも、経営が失敗して不幸になるのは、経営者よりも社員の方が圧倒的に 多い。経営責任を問われるのは当然のことながら、そこで勤めている社員 はその経営についてきた人たち。いわば被害者。会社が潰れる場合は いかに社員に不幸な境遇が訪れないようにするのも経営者としての責任。
でも、そこまで腐っているかどうかをチェックする義務があるのは株主。 その代理として機能しているはずの役割が取締役。業務の執行責任は 執行役員。取締役と執行役員が兼務していたのが今までの日本の経営。 そこを欧米流に機能を分担させたのが昨今の日本企業。ウチも同じ。
そのあたりを冷ややかに見ているのが投資家というもの。状況が悪く なってきたらさっさと逃げてしまう。当然ですね。結果的に自分が 投資した会社の状況が悪くなってきても、そこで損をするのは投資家の 責任。だから株への投資には常にリスクがついて回る。投資は自己責任。 その当たりの細かいことについてはこの場では差し控えます。
さて、会社は危機意識を社員に植え付けようと必死ですが、危機的状況に あるのは経営者の意識ではないだろうか。敢えて言うと、組合もそう。 お互いに危機意識が薄いから今の状況を迎えていると思う。だから、 今、会社が組合に提案している項目程度のことじゃなくて、そんな 甘っちょろいことじゃなくて、本当に厳しいのであれば、もっと突っ込ん だ提案をしてもいいんじゃないか。自分の首を絞めるような発言ですが、 それぐらいやっていると対外的に見せつけないと株主は納得しないで しょう。
目先の自分の暮らしを守るためじゃなく、いかにして長く会社に勤めて いけるかを真面目に考えるべきじゃないかと思う。当分の賃下げは やむなし。今の生活レベルが確保できる賃金の支払いをしてくれれば それ以上は求めないという考えになれるかどうか。そこまで追いこめるか。
そう。真面目に考えなきゃいけないんです。上から下まで。 永田町の議員さんたちや、お役所でのほほんと暮らしている役人にも 同じ立場にさせてあげたい。そうしないと彼らはわかんないんだから。
はい。今日は曇りときどき小雨。(東京地方)
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