しむちゃんのつれづれ日記
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2001年11月08日(木) 遅まきながらウチの会社も

ウチの会社も世間の流れに逆らわず、ようやく重い腰を上げました。
というよりも、次第に悪化していく今年度の業績に悲鳴をあげてきました。

緊急召集ということで組合員が職場の所属長に呼ばれ、会社の実情と
今後の対応についての説明とお願いがありました。どうも社員全員への
説明のようで、あっちこっちの会議室が満杯。やってることは同じ。

細かいことは省きますが、要するに会社が危機的状況になってきたので
組合員にも痛みを分かち合って欲しい。そのために手当てや福利厚生、
財形貯蓄の利子補給の停止など、11項目の提案があって、経基職は
早速来週から始めるが、組合員には来年の1月から適用させて欲しい
というもの。

社長いわくは小泉総理の言葉を引用したらしいが、何と情けないことか。
ウチの社長は勤勉家で理論を大事にする人だと聞いておりますが、この
ことを聞いてからはどうも社長の考えには賛同できなくなりました。

なぜかというと、社長の言葉に深みを感じないということと、配慮を
感じないから。小泉首相の方針にはビジョンが見えないと散々いわれて
いるにも関わらず、いまごろそんな言葉を使って誰が信用できようか?
勘違いしないで下さい。小泉首相を批判しているわけではありません。
ウチの社長の考えが浅はかだといいたいのです。

社長がそういう背景には、彼をサポートしているスタッフの姿があります
が、その(社内では有能と言われている)スタッフが現場の実情を知らず
に机上でモノゴトを考えていることに問題があるのです。その言葉に
乗せられている社長が浅はかなのです。

確かに目の前には厳しい現実が待っている。でも、その厳しいトンネルを
抜けたら、いかに明るい未来が待っているという将来像が無いんです。
今回は期間限定と約束していますから、その期間の後にどんな明るい材料
があるのか何の説明もない。というか、説明できないんでしょう。
わかんないから。誰にも。自分にも。

だからこそ、夢のある長期的なビジョンを掲げて、それに向かっていけば
きっとみんなが幸せになれる、そう信じさせてくれるものを具体的で
なくてもいいからメッセージを発信して欲しいんです。

結果が良くなければ投資家も金融機関も諦めて手を引いていくでしょう。
そうならないようにするためにも、社員の士気を低下させ無いように
するのも経営陣の役割だと思います。

景気のいいときにもガンバレ、景気の悪い時にはもっとガンバレって、
いっつもガンバレでは息が切れてしまいます。時には息抜きをする時間
が欲しくなりますよ。そんなメリハリが無ければ、精神的に後ろむきに
ならざるをえません。言いかえれば、保身に走ってしまいます。自分が
良ければって。それが激しくなったら秩序が保てません。やな世界です。

これから会社と組合との団交が始まりますが、前向きで明るいメッセージを
発信してくれることを願っています。


それにしても、会社の危機感もそうですけど、組合の方も鈍感というか、
会社から言われないと会社が厳しい状況だということを認識しないと
いう姿勢には呆れてしまいました。会社も組合も、現状把握ができて
いないと感じました。今日の組合員説明会を聞いて。

はい。今日は曇りところにより小雨。(東京地方)


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