代返は常習?「身代わり投票」若林氏辞職 http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20100403-613566.html 若林氏辞職 自民は参院県区への影響警戒 4月3日(土) 毎日 内閣不支持53%に上昇 共同通信世論調査 http://ameblo.jp/syogai1/entry-10499973492.html
参院本会議での「身代わり投票」がバレた自民党の若林正俊参院議員(75)が2日、責任を取り議員を辞職した。若林氏は会見で「魔が差した」「深いためらいはなかった」とも述べているので“常習性”を疑う向きもある。自民党で重宝されていた若林氏。しかし投票ボタン押しの「代役」は、皮肉にも議員の座を追われる原因になった。離党騒動と今回の事件で、自民党は更に支持率を下げるようだ。
共同通信世論調査の政党支持率は、次の通りである 民主党 30・3%、 1・3ポイント増 自民党 18・0%、 6・6ポイント減 みんなの党 9・6%。 5・7ポイント増 公明党 2・6%、 共産党 3・3% 社民党 1・0%、 国民新党 0・7% 新党日本 1・4% 支持政党なし 28・2%。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 代返は常習?「身代わり投票」若林氏辞職 参院本会議での「身代わり投票」がバレた自民党の若林正俊参院議員(75)が2日、責任を取り議員を辞職した。若林氏は会見で「魔が差した」と釈明。代わりに投票ボタンを押した青木幹雄前参院議員会長からの依頼を否定したが「深いためらいはなかった」とも述べ、“常習性”を疑う向きもある。 困った時の「ミスターリリーフ」として、自民党で重宝されていた若林氏。しかし投票ボタン押しの「代役」は、皮肉にも議員の座を追われる原因になった。 議員辞職願が参院本会議で許可され、会見した若林氏は「隣の青木さんが席を離れ、すぐ戻ると思いボタンを押した。私も時々(採決前)トイレに行く」と釈明。案件数の10回、青木氏の分もボタンを押したが「魔が差したとしか言いようがない」。青木氏は「ちょっと失礼」という趣旨の言葉を残したというが、投票依頼は「まったく受けていない」と否定した。 ただ若林氏は「ためらいはなかったのか」と問われ「深いためらいは持たなかった」と回答。党内では「慣れではないか。“常習性”を疑われても仕方ない」(関係者)の声も。国民への謝罪も若林氏は記者に促されてから述べ、1票の重みをどこまで感じているか微妙な対応もあった。 青木氏も「そんなことあるわけがない」と、依頼を全面否定。参院選で島根選挙区に立候補するが、高齢批判もあってただでさえ肩身が狭い。これ以上影響が及ぶことを避けるためか、党は「青木さんは関係ない」(谷川秀善参院幹事長)と経緯を聴く予定もない。 青木氏の選挙を含め、党へのダメージを恐れた自民党は、問題発生から1日もたたずに「若林氏の独断」として、スピード決着させた。谷川氏は「大臣までした人間が、小学生じゃあるまいし代返してどうする」と怒り心頭。丸山和也参院議員も「ちょっとぼけているのかな」と指摘した。 ただ、山本一太参院議員は「参院選への影響が心配だ。次の選挙に出ないので、緊張感が欠けていたのでは」と危機感を示す。若林氏は今夏の参院選に立候補せず、辞職は引退時期が早まっただけだ。むしろ公募で後継者に決まった長男健太氏(46)への逆風が、強まる可能性もある。代役続きだった若林氏の政治家人生だが、選挙の代役はきかず、今回の行為の代償は決して小さくない。 [2010年4月3日8時48分 紙面から] http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20100403-613566.html
――――――――――――――――――――――――――――――――― 若林氏辞職 自民は参院県区への影響警戒 4月3日(土) 毎日
自民党参院議員の若林正俊元農相が身代わり投票問題で2日、議員辞職したことを受け、同党県連では公募を経て長男で元秘書の若林健太氏(46)を擁立した参院選県区(改選定数2)への影響を警戒する声が広がった。ただ、問題表面化から丸1日たたないうちの「早期決着」で、影響は最小限にとどまったとの見方も。一方、他党からは「政治不信を招く」などと批判が出された。
「参院選への影響がないと言えばうそになる」。この日、長野市内で記者会見した自民党県連の石田治一郎幹事長は危機感をにじませた。
民主党が現職の北沢俊美防衛相(72)に続き、新人で県議の高島陽子氏(41)擁立を決めたばかり。自民党県連内では「相当厳しい」との受け止めが目立ち、この日の健太氏の選対役員会議でも「引き締めて、新たな気持ちで進もう」と確認しあったという。
ただ、辞職が早かったことについて石田氏は「素早い対応で立派にけじめをつけた」としており、党への深いダメージは回避できたとの受け止めも。健太氏自身は取材に「軽率な行動で残念」としつつ、「父とは別人格」として、早朝から市内でつじ立ちするなど淡々と活動を続けた。
これに対し、民主党県連の羽田雄一郎代表代行は「軽率では済まされない問題。参院選に少なからず影響する」。ただ、県連内には「選挙までは時間があり、これで有利不利という話ではない」(幹部)との見方もある。
県区に新人の中野早苗氏(61)を擁立している共産党県委員会。今井誠委員長は「(有権者の)気持ちをふみにじる行為」と批判。「政治不信の増大につながる。自民党に一定の影響はあるだろう」と見通した。
公明党県本部の太田昌孝代表は「あってはならないこと。ただ、すぐに決着をつけたことは評価できる」と話した。一方、社民党県連の竹内久幸代表は、正俊氏から健太氏への「世襲」にも注目が集まる−として「自民党にプラスにはならない」とした。
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