『日々の映像』

2010年03月04日(木) 工作機械生産額、日本27年ぶり首位転落



工作機械生産額、日本27年ぶり首位転落 09年、トップ中国の半分
                      2010年2月27日  日経
工作機械の受注短観、3月見通しは小幅回復
                      2010年2月25日  日経
09年の工作機械受注額、68%減 31年ぶりの低水準
                       2010年1月13日 日経

 日本の工作機械の生産額が世界首位から27年ぶりに陥落し中国が1位になったことはショックであった。日本の生産額は2009年に08年比57%減の58億ドル(約5200億円)に落ち込み、9%増の109億ドルに伸ばした中国に一気に抜かれた。その差はすでに2倍近くに開いており、首位の座を取り戻すのは容易ではない。

工作機械工業会は個人的に敬意を持っていた業界なので、中国に大きな差をつけられたことは実のショックであった。世界のものづくりを支えてきた日本の工作機械メーカーの技術水準に中国が追い付いて来たことを証明している。




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工作機械生産額、日本27年ぶり首位転落 09年、トップ中国の半分
                      2010年2月27日  日経

 日本の工作機械の生産額が世界首位から27年ぶりに陥落した。日本の生産額は2009年に08年比57%減の58億ドル(約5200億円)に落ち込み、9%増の109億ドルに伸ばした中国に一気に抜かれた。その差はすでに2倍近くに開いており、首位の座を取り戻すのは容易ではない。金属を様々な形に加工する工作機械で、世界のものづくりを支えてきた日本の製造業が、大きな転機を迎えている。

 データは米調査会社のガードナーと日本工作機械工業会(東京・港)が作成。日本は1982年に米国を抜いて以降、ずっと首位を守ってきたが、09年にはドイツも下回り3位に転落した。ドイツの生産額は35%減の78億ドル。ユーロ安で輸出競争力が向上し、減少率が日本より小さかった。

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工作機械の受注短観、3月見通しは小幅回復
                      2010年2月25日  日経
 日本工作機械工業会は25日、企業の設備投資マインドを予測する「工作機械短期受注観測調査」の2月の結果をまとめた。2月の受注総額について、前月より「増加する」と答えた企業の割合から「減少する」の割合を引いて求めた判断指数(DI)はマイナス7.4となった。3月の見通しはマイナス5.9で、小幅ながら回復を見込むメーカーが増えているようだ。

 海外からの受注の3月見通しは、アジア向けがプラス17.2と引き続き順調なのに対し、欧州向けはマイナス13.5、北米向けはマイナス10.9だった。国内を業種別にみると、自動車向けがマイナス17.2、電気・精密向けがマイナス12.1、一般機械向けがマイナス16.7で、こうした主要納入先からの受注回復は鈍いとの見方が多かった。
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09年の工作機械受注額、68%減 31年ぶりの低水準
                       2010年1月13日 日経
 日本工作機械工業会(中村健一会長)が13日発表した2009年の工作機械受注額(速報値)は、前年比68.4%減の4116億円だった。2年連続の減少で1978年以来、31年ぶりの低水準となった。自動車産業を中心に設備投資抑制が長引いていることが影響した。
 昨年12月の受注額は前年同月比62.8%増の600億円と19カ月ぶりに前年を上回った。海外向けは96.2%増の421億円。2カ月連続の増加で中国などアジアを中心に需要回復が鮮明になっている。国内向けは16.2%増の178億円。設備投資の本格回復に時間がかかっており、海外に比べ伸びは小幅にとどまった。(15:48)

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石田ふたみ