『日々の映像』

2010年02月20日(土) 教育の欠陥か 正常でない人間が多すぎる


報 道
1、2歳長男虐待死 父親に懲役11年判決
                 2月18日19時50分配信 産経新聞
2、<児童福祉法>親権制限導入見据え、改正作業着手へ
                 2月18日18時49分配信 毎日新聞
3、虐待防止へ早期発見を 福知山市対策協代表者会議
                 2月18日10時19分配信 京都新聞
4、児童虐待いち早く察知 相談事例をデータベース化 大阪府警
                 2010-02-19 産経新聞
5、児相の虐待相談件数、18年連続で増加
                 2010年2月19日 産経
6、見逃されたSOS…両親からの虐待で死亡した7歳男児の阿鼻叫喚
                 2010年1月30日 産経新聞

12月3日から失業者を対象とした「営業社員養成講座」に関連して、11月12月かけて参加希望者の面接を行った。参加希望があっても明らかに講座の水準のついていけないと思われる人が4人いた。一番ショックだったのは。28歳の青年で、親とのトラブルを起こしている人であった。一般の学力が低く「低姿勢」という概念が分からないのである。当然受講生としての受け入れを断る。

もう一人は40代後半の男性であった。この人は「尊敬」の概念が全くないのである。「あなたの尊敬している人は誰ですか」と質問すると、質問の意味すらよく理解できず、ポカンとした表情をしているのである。簡単にいえば正常は人間とは言い難いのである。当然受講生としての受け入れを断る。

わが子を虐待死させ刑務所はいる・・・正常な人間の行動ではない。
妻(34)と共謀し、2歳の長男をごみ箱に長時間閉じ込めて窒息死させたとして懲役11年(求刑懲役12年)を言い渡された人。

岡本海渡(かいと)君(7)は正座させられていた。「食べるのが遅い」 正座させて顔を平手打ち2人は海渡君を正座させたまま、顔を10回くらい平手打ちした。健二容疑者はさらに足を4、5回けりつけられて死亡した。殺したのは電気工の継父、健二容疑者(31)と、実母の千草容疑者(22)である。

 死まで行けなくとも、このような児童虐待が把握されただけで4万件を超えているという異常な風景が広がっている。厚生労働省によると、「全国の児童相談所が対応した虐待相談件数は統計を取り始めた平成2年以降、18年連続で増加。20年度は4万2664件と、1日に約120件もの相談が寄せられている計算になる」という。我田引水となるが、人間学が余りにも貧弱なのである。生涯青春の会の活動の中心を「やさしい人間学」に置きたいと思っている。

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1、2歳長男虐待死 父親に懲役11年判決
2月18日19時50分配信 産経新聞
 妻(34)と共謀し、2歳の長男をごみ箱に長時間閉じ込めて窒息死させるなどしたとして、監禁致死罪などに問われた建築業、菅野美広被告(34)の裁判員裁判の判決公判が18日、東京地裁で開かれた。井口修裁判長は「わずか2歳6カ月の尊い命が奪われ、結果は重大」として懲役11年(求刑懲役12年)を言い渡した。

 井口裁判長は「身動きができないほど狭いごみ箱に閉じこめており、監禁方法は死亡する危険性が高く悪質。犯行の大部分を行うなど重要な役割を果たしていた」と指摘した。

 弁護側は「長男がごみ箱から出たければ自分で出られると思っていた。死亡を予期していなかった」と寛大な刑を求めていた。

 判決によると、菅野被告は妻、理香被告=同罪で起訴=と共謀し、平成20年12月23日未明、自宅マンションの室内で長男、優衣ちゃんをごみ箱に入れてふたをした。さらに上からポリ袋をかぶせてゴムひもを巻き付け、ベランダや居間に同日夕方まで放置し、窒息死させるなどした。

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2、<児童福祉法>親権制限導入見据え、改正作業着手へ
2月18日18時49分配信 毎日新聞
 児童虐待に対応するための親権制度見直しを巡り、厚生労働省は、児童福祉法の改正に向けた検討作業を始めることを決めた。保護にあたる児童相談所長や児童福祉施設長らの権限を拡充したり、親権者のいない子供についての未成年後見人の資格見直しなどを検討する。11年度内に法改正を目指す。

 具体的には▽施設に入所中の子供について、状況に応じて施設長の親権代行権を優先させる仕組み▽親権者のいない子供について、引き受け手が乏しい未成年後見人の制度拡充▽虐待する親への家庭裁判所による直接の指導−−などを検討する。

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3、虐待防止へ早期発見を 福知山市対策協代表者会議
2月18日10時19分配信 京都新聞
 福知山市要保護児童対策地域協議会の代表者会議がこのほど、市民会館であり、西南学院大社会福祉学科の安部計彦(かずひこ)准教授が児童虐待防止に向けた支援について、予防や早期発見、地域や行政機関の連携した対応の重要性を訴えた。
 安部准教授は虐待の本質を「大人の都合で子どもが振り回されるなど、保護者が適切な養育ができていない状態」と位置付け、「虐待の兆候を感じたら『押しかけおせっかい』と言われるくらい早めの対応が必要」と呼びかけた。
 その上で、「子どもの安全確保に加え、適切な親子関係を築くための家族支援を並行して進めることが虐待を防止するポイント」と述べ、教育現場、民生・児童委員、児童相談所、医療機関、行政などが情報を共有し合い、解決に向け最後まで連携して対応する必要性を強調した。
 要保護児童対策地域協議会は虐待や引きこもり、不登校など成長期の課題を抱えた子どもや家族を支援する組織で、児童相談所や青少年育成団体、行政機関など24団体の代表者で構成している。
最終更新:2月18日10時19分
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4、児童虐待いち早く察知 相談事例をデータベース化 大阪府警
2010-02-19 産経新聞
 大阪府警が、警察署に寄せられる児童虐待をめぐる相談をデータベース化して活用するシステムを構築することが17日、分かった。具体的な相談内容や過去の相談歴、対象となる家庭の転居情報などを蓄積。実態をつかみにくい児童虐待が疑われる家庭をいち早く察知し、過去最多のペースで推移する児童虐待の被害防止を図る。

 府警少年課によると、子供の泣き声や深夜の路上徘徊(はいかい)など、「児童虐待ではないか」という相談を各警察署で受理した件数は昨年1〜11月で693件。統計を取り始めた平成13年以降で最多となった20年(563件)を上回っている。

 大阪市西淀川区で市立小学4年の女児=当時(9)=が虐待死した事件が起きた昨年4月以降、相談件数が約2倍のペースで増加したためで、府警は693件のうち433件で児童虐待の疑いが認められたとして、児童相談所に通告している。

 ただ、110番などを受けて警察側が問題の家庭と接触を図っても、大抵の親がしつけや夫婦げんかだと主張するといい、「明らかに虐待と分かって対応できるケースは少ない」(府警幹部)のが実情という。

 このため22年度から、従来は各警察署から本部に報告するだけだった虐待にからむ相談事例をデータベース化。各警察署のパソコンから対象の児童や親の名前を入力すれば、過去に別の警察署で相談を取り扱った家庭かどうかなどの情報を把握できるようになる。

 府警は「虐待をしている親は事実を隠蔽(いんぺい)しようとする。より適切な対応を取るためには情報共有が不可欠と判断した」と説明している。

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5、児相の虐待相談件数、18年連続で増加
                       2010年2月19日  産経新聞

記事本文
 厚生労働省によると、全国の児童相談所が対応した虐待相談件数は統計を取り始めた平成2年以降、18年連続で増加。20年度は4万2664件と、1日に約120件もの相談が寄せられている計算になる。
 12年には虐待児童の早期救済を目指した児童虐待防止法ができた。同法は定義が曖昧(あいまい)だった「虐待」を(1)身体的な暴行(2)わいせつな行為(3)養育放棄(4)心理的に傷つける言動−と規定。これまで潜在化していた虐待を表面化させる要因となった。
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記事本文の続き 一方、厚労省の専門委員会が19〜20年に発生した子供の死亡事例73件(心中を除く)を分析した結果、児童相談所がかかわりながら、死亡にまで至った例が15件。関係機関が支援の必要はないと判断した例が22件あり、行政対応の不十分さが浮かび上がった。
 江戸川区で起きた今回の事件を受けて厚労省と文部科学省は、虐待の恐れがあると学校や児童相談所に通報があった児童について、学校が毎月、出席日数の情報を児童相談所に提供する仕組みをつくる方針だ。
 ただ、山梨県立大の西澤哲教授(臨床心理学)は今回の事件を「関係機関の連携ミスというよりは、区の初期対応の問題。関係者は虐待のハイリスク要因などの専門知識を身につける必要がある」と話している。


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6、見逃されたSOS…両親からの虐待で死亡した7歳男児の阿鼻叫喚
                 2010年1月30日 産経新聞
記事本文の続き■「食べるの遅い」 正座させて顔を平手打ち
 トタンのようなグレーの外壁に、茶色っぽい屋根。見るからに老朽化が進んだアパートは、風が吹くとカタカタと音を鳴らす。
 1月23日午後8時ごろ、このアパートの2階で区立松本小学校1年、岡本海渡(かいと)君(7)は正座させられていた。その小さな体を、電気工の継父、健二容疑者(31)と、実母の千草容疑者(22)が見下ろしていた。
 「ごはんを食べるのが遅い!」
 捜査関係者によると、2人はそんな些細(ささい)な理由から海渡君に約1時間にわたり暴行を加えたとされる。2人は海渡君を正座させたまま、顔を10回くらい平手打ちした。健二容疑者はさらに足を4、5回けりつけたという。
 「子供がぐったりしている」
 千草容疑者が119番通報したのは午後9時10分ごろ。海渡君は病院に緊急搬送されたが、打撲の痕などから不審に思った救急隊が110番通報した。通報を受けた署員が病院に駆けつけたとき、海渡君は心肺停止状態だった。懸命の救命措置でいったんは蘇生(そせい)したものの、翌24日午前7時ごろ、短い生涯を終えた。

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石田ふたみ