『日々の映像』

2008年10月29日(水)  ガソリン12週連続で下落150円前後に

 原油相場は年初に1バレル100ドルを突破し、7月に147ドル台の最高値を付けた。この最高値の背景にヘッジファンドなどの暗躍が伝えられている。しかし、リーマン・ブラザーズ破綻など世界的な金融危機が深まってからは株式もユーロも売られ、商品先物からの投資資金引き揚げも加速してサブプライムローン問題が噴出する前の水準である60ドル台になった。これで落ち着いてくれるのだろうか。投資資金は大きな損失を抱えているところが多いようで、商品市場での大きな暗躍は減少するのか。

 経済産業省は28日、今夏からの原油価格の大幅下落に伴ってガソリンと灯油価格が低下し、家計負担が年間約2万円軽減されるとの試算を発表した。灯油の使用量が多い寒冷地はさらに負担軽減が大きく、北海道で計約3万9000円、東北で約3万6000円になるという。


石油製品価格:ガソリン151円に下落 灯油は2千円割れ
                     2008年10月28日 毎日
家計負担:原油下落で2万円軽減…経産省が試算
                       2008年10月29日 毎日
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 石油情報センターが29日発表した石油製品の小売価格調査(27日現在)によると、レギュラーガソリンの全国平均価格は前週比6.1円安の1リットル=151.3円と12週連続で下落した。暫定税率が失効した今年4月を除くと、週次調査を始めた90年8月以降では最大の下げ幅。全都道府県で値下がりしており、業界では「原油価格の低迷で近く150円を割り込む」(石油元売り大手)との見方が強まっている。
 灯油の店頭価格は前週比75円安の18リットル=1943円で、5月26日(1833円)以来約5カ月ぶりに2000円の大台を割った。11週連続の下落で、配達した場合の価格は、同68円安の18リットル=2071円だった。【谷川貴史】
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家計負担:原油下落で2万円軽減…経産省が試算
                       2008年10月29日 毎日
 経済産業省は28日、今夏からの原油価格の大幅下落に伴ってガソリンと灯油価格が低下し、家計負担が年間約2万円軽減されるとの試算を発表した。金融危機が日本経済にも大きな影響をもたらしているが、原油価格の下落は家計の実質的な所得増につながり、消費拡大などの効果が期待されるという。
 2人以上の標準家庭でガソリンの使用量は月当たり44リットル、灯油は22リットルとして試算した。今月22日時点のガソリン価格の全国平均は、今年8月のピーク時に比べ1リットル当たり27.7円安い157.4円まで下落、灯油も8月に比べ同20.0円安い112.1円まで下落している。
 これを標準家庭に当てはめると、全国平均でガソリンで年間約1万4000円、灯油で約6000円と計約2万円の節約になる。また、灯油の使用量が多い寒冷地はさらに負担軽減が大きく、北海道で計約3万9000円、東北で約3万6000円になるという。【坂本昌信】
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石田ふたみ