『日々の映像』

2007年07月04日(水) 病気の母を飢餓状態にして死なす

今日ラジオ番組を放送しているUさんとトークショーをお願いしている近藤まどかさん(95歳)を尋ねる。内容は妻の日記に記述されるのでここでは割愛したい。終わって昼食を共にしながら懇談した。話は高齢者の生活苦も話題の中にあった。多くの高齢者は、厳しい生活状況に追い込まれていることは確かである。

 新潟で信濃川を横切る地下トンネルが出来ている。このような巨大公共施設を利用するたびに、日本の社会の深刻なゆがみを感ずる。こんな巨大な公共投資より、生活苦にあえぐ高齢者をどうするかを選挙に焦点にしてほしいものだ。日本国憲法 第25条では「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とあるが、文化的で最低限度の生活ができない人が多いのである。

 熊本県警玉名署は3日、病気の母の世話をせず、飢餓状態にして死なせたとして、同県玉名市秋丸、無職城戸静一容疑者(51)を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕した。(7月3日・読売から)詳しい内容は報道されていないが生活苦が背景にあることは確かであろう。国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利があると憲法で宣言しているが餓死が後を絶たない。政治家はこのような事例のどう答えるのだ。




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石田ふたみ