『日々の映像』

2007年05月15日(火) 筑紫哲也さん、番組で初期の肺がん告白…当面休養

TBS系の報道番組「筑紫哲也NEWS23 」でキャスターを務める筑紫哲也さん(71)は14日放送の番組冒頭、自分が初期の肺がんであることを告白した。筑紫さんは「国民の2人に1人はがんにかかる。厄介ではあるが、勝てない病ではありません。症状は十分に克服できる。がんにうち勝って、また戻って参ります」と、復帰に強い意思を示している。はたして「勝てない病ではありません」といえるのだろうか。

約40年も喫煙してきた私は肺がんになる確立が高いのである。そんなイメージを持っている私にとってショックな報道があった。2003年8月3日の書いた「信念だけの肺がんの治療」である。2003年8月時点の記録であるが「肺がんの治療方法に確たる指針が無かった」という驚くべき現実があったのだ。厚生労働省の研究班主任研究者の藤村重文東北厚生年金病院長は「従来の肺がん治療は、医者の信念だけで行なわれてきたものである」との厳しい指摘だ。筑紫哲也さんの「勝てない病ではありません」という言葉は甘いとの印象だ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2003年08月03日(日) 信念だけの肺がんの治療?
(日々の映像から)
7月1日、たばこの税金のことを書いた。270円のたばこの税金は170円で、1日1箱を吸う人は税金を62000円(170×365日)も払っている。その上に喫煙が肺がんの発生率を高めているのだ。ここで書きたいテーマは、肺がんになると我々素人が考えているより、治療方法は限定され完治する可能性が少ないのである。

 7月18日「脳梗塞に良薬はない」と題して記述したが、最近の厚生労働省の各種研究班は、「認可されている薬」「医療方法」を客観的に検証しようとしている。よって、脳梗塞に良薬がないという現実を教えてくれる。

 8月2日、厚生労働省の肺がん研究班が初の診療指針を発表した。研究班は、指針作成に当たり「国内外の約1000の研究文献を調査、肺がんの危険因子や治療法の有効性を検討した」(2日・産経)というから権威のある内容といえる。肺がんの危険因子はたばこである。
研究班は「喫煙者が肺がんになる危険率は非喫煙者の10〜20倍高い」と警告している。

 特記すべき事項は、肺がんの治療方法に確たる指針が無かったという驚くべき現実があったのだ。研究班主任研究者の藤村重文東北厚生年金病院長は「従来の肺がん治療は、医者の信念だけで行なわれてきたものである」との厳しい指摘だ。

http://www.enpitu.ne.jp/usr2/bin/day?id=22831&pg=20030803

 < 過去  INDEX  未来 >


石田ふたみ