長崎市長が死亡したような大きな事件が起こると、その翌日は何か気が抜けた気分になる。社会の裏で目には見えない暗闘があることだけは確かである。これだけの事件に対する首相のコメントは実に貧弱といわねばならない。これも社会の裏での暗闘を意識してのことだろうか。
各党指導者のコメントを引用しておきたい。 ・安倍首相 「真相究明を望む」 ・塩崎官房長官 「恒久平和の実現を訴え続けた市長が亡くなって誠に残念。心からご冥福をお祈り申し上げたい」と表明。そのうえで「総合的な銃器対策が的確に推進されるように、いっそう努めていかなければいけない」 ・自民党の中川昭一政調会長 「公衆の面前でああいう事件が起きることは日本の治安と民主主義への挑戦だ」。 ・公明党の北側一雄幹事長は 「民主主義の基本である選挙の自由、表現の自由に対する挑戦で、厳しく処置されねばならない」 ・民主党の小沢代表 「伊藤市長は核兵器の違法性を訴え、核廃絶、世界平和を強く訴え続けていた。残念であると同時に強い憤りを感じている。暴力、テロが許されたのでは民主主義は根底から破壊され、成り立たない」。 ・共産党の志位委員長 「心からの憤りをもってこの行為を糾弾したい」 ・社民党の又市征治幹事長(首相発言の批判) 「表現・政治活動の自由、選挙運動を暴力で圧殺することに対し、一国の総理としては極めて残念なコメント」と指摘。国民新党の亀井久興幹事長は「暴力行為で言論を封殺することへの憤りをまず言われてしかるべきではないか」
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