『日々の映像』

2007年01月26日(金) 米フォード、最終赤字127億ドル・創業以来最大

 ここで何度も書いてきたが、日・米の自動車技術の競争は日本勢の完全勝利の様相になってきている。05年に世界トップの米ゼネラル・モーターズ(GM)が05年決算で106億ドルの赤字を計上した。今度は米フォード・モーターの巨額の赤字決算である。米フォード・モーターは2006年通期決算で127億4600万ドル(約1兆5000億円)の最終赤字に転落したと発表した。何という巨額な赤字であろう。

数字の概要は以下の通りである。
売上高は9.5%減の1601億ドル
127億4600万ドル(約1兆5000億円)の最終赤字に転落
・ 人員削減や工場閉鎖などのリストラによる一時損失が119億2400万ドル発生。日本の自動車メーカーが米国の工場を建設するだけ、既存の米自動車メーカーの工場閉鎖に追い込まれる構図である。

 1月3日に発表された2006年の米新車販売台数は、トヨタ自動車の通年実績が前年比12.5%増の254万2525台を記録し、初めて3位に浮上している。米ビッグスリーのシェアが過去最低の水準に落ち込む一方、日本勢は34.8%と過去最高を更新。07年にはトヨタがフォード・モーターを抜き、2位に浮上する可能性が高まっている。ともかく、アメリカ社会に走っている車の34.8%が日本メーカー製なのである。これらを勝ち取った日本のメーカーの技術者群に敬意を表したい。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070125AT2M2502Y25012007.html


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石田ふたみ