| 2006年10月13日(金) |
<ロシア>反プーチンの著名女性記者、自宅アパートで射殺 |
ロシアの強権政治は旧ソ連時代と大差がないと思う。4年ほど前チェチェン紛争に関連して何度かロシアの強権政治の恐怖を記述した。プーチンは大統領を引退しても、一生涯チェチェン反体制派から命を狙われるのでないかと思う。それほどプーチン政権のチェチェンに対する弾圧政策は凄まじい内容であるのだ。まさに「歯向かうものは消せ」という全時代的な掟が厳然と支配している。 ロシアでは反体制派のジャーリストが10人以上殺されている。今回もまた著名な女性記者が殺された。「ロシアのチェチェン争問題でプーチン政権の弾圧策を批判してきた著名な女性記者、アンナ・ポリトコフスカヤさんが7日、モスクワ市内の自宅アパートで射殺体となって見つかった」(10月8日・毎日から)警察は捜査の動くは犯人が逮捕されることはないのだ。
ポリトコフスカヤ記者は99年から第2次チェチェン紛争を取材し、ロシア連邦軍による住民虐待の実態を暴く記事を発表している。BBCによる2年前のインタビューの時、ポリトコフスカヤ女史は「脅迫を受けても、報道を続けなければならないと信じている」と語っている。更に次の言葉を掲げて冥福を祈ることに変えさせていただこう。
「リスクは、私のような仕事の一部だと考えています。ロシアでジャーナリストという仕事をしているからです。この仕事をやめることはできません。私はこんな風に考えているんです。医者の義務は患者を治療すること、歌い手の義務は歌うことです。ジャーナリストにとってのそれは、現実の中で自分自身が見てきたことを、書くことなんです」
ポリトコフスカヤ女史は真実を書くことによって殺されてしまった。今回の事件はロシアの強権政治の象徴のように思う。強権政治に暗黒の2文字が付くのでないか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061008-00000003-mai-int http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061007-00000214-yom-int http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061007STXKG053107102006.html http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/5416218.stm
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