日々の映像を書き始めて今年12月31日で3650回目の記述をすることになる。これだけ社会の出来事を題材としたエッセイを書いているのであるが、月に1〜2回は過去に書いたことのないテーマに遭遇する。日本の人権感覚の貧弱さを何回もかいてきたが、具体的な侮辱罪」が成立したという事実を記述するのは始めてである。
飲食店の女性客を「デブ」とけなしたとして侮辱罪に問われた山梨県の市議、小俣武被告(55)に対し、最高裁第2小法廷(中川了滋裁判長)は11日付で、被告側の上告を棄却する決定を出した。侮辱罪の法定刑で最も重い拘留29日とした1、2審判決が確定した。小俣被告はえん罪と主張していたが、刑務所や留置場などの刑事施設に29日間拘束される。
報道によれば「小俣被告は04年9月30日夜、大月市内のスナックで、知人の男とともに、客として居合わせた初対面の20代女性に「おいデブデブ」「そんなに太ってどうするだ」「ドラム缶みていだな」などと言って侮辱した。女性の夫に注意されると「デブをデブと言って何が悪い」と開き直ったという。このような人権感覚がゼロの大人(ここでは市会議員)が日本の社会にどれだけいるのだろう。
社会の片隅で展開されている人格を無視した卑劣極まりない言動の事例を上げて置こう。以下は信じられないような低レベルの職場での言動である。 「今、とても悩んでいることがあります。 ある男性社員から「お前はぶさいくだ」等、みんなの前で平気で笑いながら言われます。顔にモザイクがかかるとか、お前の名前はきれいな人間しかいないはずなのに、それをくつがえすなとかいろいろいわれてきました。 しかし、どれもいきなり言われたとかではなく、普通に話をしているなかでそういうことを言われるんです。 ある人に相談したところ、「あなたにはそういうことを言っても笑い飛ばしてくれるから大丈夫だろうって相手は思っているんだよ」と言われました。 しかし、私だって女ですし、おしゃれだってお化粧だってちゃんとしてるのにそういうことをみんなの前で言われてしまうと傷つきます。 あまりにも言われるため、相手の顔をまともに見て話をすることにも抵抗がでてきました。あげくのはてには、その人は仲間達と一緒に女子社員のぶさいくランキングをつけていて、私はもちろん、最下位。もうショックでした。これを理由に相手を侮辱罪や名誉毀損で訴えることはできるのでしょうか?」 http://www.yomiuri.co.jp/komachi/reader/200501/2005011900119.htm
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