2004年09月11日(土) |
「9・11」から3年 |
2001年9月11日ニューヨーク貿易センタービルの旅客機突っ込み事件が起こった。同時テロは約3000人の犠牲者を出して世界に衝撃を与えた。あのテロから今日で丸3年が過ぎた。このテロは、ブッシュ政権に、「テロとの戦い」を宣言させ、アフガニスタン軍事作戦やイラク戦争に突き進む動機となった。「9・11」の同時テロは結果的に20世紀の新たな戦争の始まりを宣言する轟音であった。どうしたらテロのない世界を作ることが出来るのだろう。 ブッシュ米政権は同時テロの後、「テロとの戦い」を宣言し、アフガニスタン軍事作戦やイラク戦争に突き進んだが、テロはロシアの学校人質事件、インドネシアの爆発事件など地球規模で拡散している。しかもロシアの学校人質事件のように最近のテロは残虐化の度合いを強めている。 米国は果たしてテロとの戦いに勝利するだろうか。答えは否だと思う。8月7日のロイター伝によると「イラクでの米軍と国防総省職員の死者数が、開戦から約1年半で1000人に達した。・・・負傷者数は7000人近くに上っている」(9月8日・世界日報から)という。マクロで言えば、派遣米軍約10万人の8%に相当する8000人の死傷者を出している。ブッシュ大統領が再選すればテロとの戦いが続くことになり、目に見えない敵によって米軍及び米国民の被害は拡大の一途をたどることだろう。 一連のテロ攻撃でロシアの指導者も危険な発言をしている。シア軍参謀総長、自国領内でイスラム武装勢力によるテロが頻発する状況を踏まえ、第三国領内の「テロリストの基地」に通常兵器による「先制攻撃」を仕掛ける用意がある、と宣言している。参謀総長は「我々は、世界の如何なる地域であろうと、テロリストの基地を先制攻撃で殲滅するためにあらゆる行動を取る」と述べている。ロシアも米国と同様にイスラム社会全体を敵に回すようだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森 393 2004年9月11日
オードリー・ヘップバーン展へ
8月末に新潟伊勢丹のオードリー・ヘップバーン展を妻と見てきた。銀幕の妖精といわれるオードリー・ヘップバーンが映画「ローマの休日」に出演したときに身につけた衣装などがずらりと展示されていた。この衣装の前で釘付けになって動かない人がいるほどであった。彼女たちが何に一番驚いたか、それはため息が出るほどの腰の細さなのである。この人の代表作はなんと言っても「ローマの休日」であろう。「王女」の気品と「妖精」の愛らしさで世界中の人々を魅了した。この映画のワイラー監督は撮影が終わった時「若さの化身だ。王女そのものだ!あっという間に、世界中が彼女に恋してしまうだろう」(20世紀シネマ館・1954版から)といって感動の余り涙を抑えることができなかったという。ワイラー監督の予感は現実のものとなり「ローマの休日」は世界中で大ヒットすることとなった。オードリー・ヘップバーンは女優引退後、最後の人生をユニセフ親善大使として貧困に苦しむ子どもに捧げた。自分の死期を知らされたとき息子ショーンに対して「よい生き方をした人は、よい死に方ができるのよ」(7月30日の再掲)と言っていたという。 ローマの休日の舞台は、サンピエトロ広場、祈りの壁などミケランジェロゆかりの場所が多く選ばれた。ミケランジェロも同じようなことを言っていた。「充実した人生は、安らかな死が訪れる」と。(記憶で書いているので正確でない)
・妖精の 輝くほどの 美しさ 世界魅了の 余燼いまだに
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