日本の医療は成人の不健康、寝た切り老人の増加など予断を許さないデータが多くある。国民の健康に対する関心の高さとともに、健康情報もはんらんしている。厚生労働省は、日本人の3大死因のがんや脳卒中など生活習慣病を予防するため、「総合的な健康増進支援システム「e−ヘルス」を開発、全国に普及する方針」(8月27日・共同通信)を決めた。科学的根拠のある情報だけを集めたホームページを作るものだ 今までも多くの事例が報道されてきたが、日本の成人の不健康の割合はずば抜けて高いのである。企業に義務付けられている定期健康診断で、「血中脂質や肝機能などの数値が正常値に入っていない(異常あり)とされたサラリーマンらの割合(有所見率)が昨年47・3%で過去最高だったことが8月28日、厚生労働省のまとめで分かった」という。異常ありの割合は毎年少しずつ上昇し続け、1993年に比べ10年間で13・7ポイント上がったという。特に血圧や血中脂質の数値が悪くなっているというから、脳疾患(動脈硬化から脳梗塞や心筋梗塞)と糖尿病の予備軍が膨大な数に上ることになる。それにしても、定期健康診断で異常ありの人が47・3%もいること自体がまさに異常である。 懇意にしている人達と「ヘルシー・ライフの会」(追ってNPO法人想定)の立ち上げの準備を進めている。来月から会報の発行を行なう。当面のテーマは、健康のための「食」の提案である。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森374 2004年8月28日
野口がマラソンで金メダル:日本勢2大会連続優勝 女子マラソンに、日本期待の野口みずき(グローバリー)、坂本直子(天満屋)、土佐礼子(三井住友海上)の3選手が出場し、野口みずきが2時間26分20秒のタイムで、シドニー五輪の高橋尚子に続く、金メダルを獲得した。
コースは、アテネ北東のマラトンから、アテネ中心街の競技場までの片道コース。スタート時の気温は35度。過酷な条件の中で最初の5キロ、10キロと17分を超えるスローペースでレースは進み、世界記録保持者のラドクリフ(英国)、昨年の世界選手権優勝のヌデレバ(ケニア)、日本の3選手らによる先頭集団が形成された。
レースが大きく動いたのは、25キロ過ぎ。野口がスパートを仕掛け、ラドクリフ、ヌデレバ、土佐、坂本らを引き離し、27キロ過ぎには2位のアレム(エチオピア)を引き離し、独走態勢に入る。30キロ地点を1時間45秒02のタイムで通過。その後もトップを守り続け、最後は約10秒に迫ったヌデレバの追走をかわし、金メダルを獲得した。
世界記録保持者のラドクリフがレース終盤36キロ付近で棄権するという過酷なレースの中、そのほかの日本勢も、土佐礼子が5位、坂本直子が7位に入り、3人全員が入賞するという大健闘のレースだった。一度は野口みずきと高橋尚子が走るレースがあれば、列島は沸き立つことだろう。
・過酷なる レースを駆けた 3人に 拍手のこだまが 列島包む ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ 3選手のコメント 野口の話「走る前に、監督から25キロ過ぎでスパートしろと言われていた。(終盤でヌデレバに迫られたが)誰が追いかけてきているのかは分からなかった。(フィニッシュで観客の歓声を聞いて)本当に幸せです(涙声で)。頑張ってきてよかった」 土佐の話「スタジアムに帰ってきたときには、『ああ、オリンピックなんだな』と感じた。終わってしまえばここまで早かったなという感じだし、ホッとした」 坂本の話「勝負所と思っていた25キロ過ぎで離されてきつかった。走るからにはメダルを取りたかったが、メダルは4年後にお預けにしておきます」
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